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前田竹房斎展

 堺市博物館で開催されている展覧会「第7回堺市所蔵美術作品展 人間国宝 二代前田竹房斎」(平成17年12月3日(土)~25日(日))に行ってきました。
 前田竹房斎は堺出身の竹芸家です。今回は親子2代の作品をあわせて、約50点が展示されていました。
 二代目の竹房斎さんは平成15年亡くなられ、その所蔵品が市に寄贈されたそうです。

展覧会のチラシより抜粋------------------
 『父、初代竹房斎は、竹の地下茎の曲がりなど、自然の竹の形を生かしたいわゆる「堺手」の名工でした。
 二代目竹房斎は、父の工房で竹割りなどの下職から修行をはじめましたが、戦渦や父の病気のため、初代の技を学ぶこともかなわず
、独力で修練を重ね、昭和27年に「二代竹房斎を襲名しました。…染織など他の工芸分やも探求し、細い丸ひごの透文を幾重にも用い、精密勝高度な技術で、理知的で気品に満ちた作風を確立し、平成7年にに「人間国宝」(重要無形文化財「竹工芸」保持者)に認定されました。』
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 竹工芸の展覧会に行くと、本当にため息が出るくらいに、作品の緻密さや美しさに見とれてしまいます。これが竹で作られているということが信じられない作品もあります。解説などによると特にこの方は細い丸ひごを用いた細かい作品をてがけていたようです。一体どうやったらこんなふうに編めるのか?いくら見つめていても、まだまだ竹籠の編みを”かじり”かけた(いや、まだ、”なめた”程度か)私には分かるはずもありません。竹工芸の奥深さにため息がでるばかりです。
 展示の中に作品ノートがありました。作品を作るのに構想を練った設計図ともいえるノートです。籠の形や寸法、必要なひごの本数までもが記載されていました。やはり、何気なくつくるのではなくそこまでイメージを作り上げて形にしてこそ、本当の作品といえるものはできないのだなと思いました。
 竹藪の中の竹が、削られ曲げられ形を変えて、籠として命を吹き込まれ、籠としてそこにある。自然の竹も節で切ると底と口がある。籠も底と口がある。竹工芸家の技をもって命を吹き込めば、竹筒がこんな風に道具としての機能と美術品としての美しさをまとう。そのように思いを巡らせて眺めると、竹の不思議さというか奥深さを感じずにはいられません。

日本工芸会ホームページの人間国宝ギャラリ-から前田竹房斎氏の作品を見ることができます。前田竹房斎氏の主要作品

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