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「田辺光子 竹芸展」のレポート

 先日「田辺光子 竹芸展」を見学していきました。小さなギャラリーで、通りから中の展示物がよく見えます。店内には見学者なのか主催者なのか数人が話をされており、敷居が高そうな感じでした。入るのがためらわれたのですが、せっかく来たのだからと心を決めて「見せてもらってもいいですか?」と遠慮がちにギャラリーに入りました。

 大きな笠のようなオブジェがひとつ、壁に飾られていました。壁を覆うようなサイズです。そして、床にはまるで石庭を思わせるような演出で小振りのオブジェが2つ飾られていました。白い砂利の上に山を形取ったようなオブジェ。題名は覚えていませんが、ここに飾られたものは大地をテーマにされたものだそうです。そう言われれば、うねりが静かに胎動する大地のエネルギーを現しているかのよう見えます。

 よく観察すると笠のように見えるものでも底がありますので、籠のオブジェとも言えるのでしょう。

 今回展示されていたものは、全てオブジェとしての作品でした。通りから見える展示室の他に、奥の展示室にも3つの連作が展示されていました。これはカッパドキアをテーマにした3作品です。「カッパドキア?」どこかできいたけどなんだったかなと一緒に行った妻にたずねましたが妻もわかりませんでした。どこかの遺跡かなんかだったなぁと思いつつ見学しました。

 後で調べて分かったのは、トルコにある奇岩の並ぶ大地とのことでした。(参考:TURKEY~幻想のトルコにようこそ~)まさに、カッパドキアの奇岩を模した作品群でした。このカッパドキアには「願」「祈」等のタイトルがつけられていました。カッパドキアの大地には、祈りを誘う、思わずそう感じさせる力が満ちているのだろうなと思いました。(「奇岩(きがん)だけに・・・」(^^;)マサカ)
 自然光が差し込む明るい展示室に並ぶ奇岩を模したオブジェ。その時、カッパドキアの意味が分かっていたら見えた景色も違っていたのになと残念に思いました。

 見学の後、お茶を勧められたのでいただきました。おまけに、くずまんじゅうまでごちそうになってしまいました。お菓子を出して頂いたのは、なんと作者の田辺光子氏でした。嫁いでから36年、竹籠の修行をして初めての個展ということでした。私が竹籠を習っているという話を妻がしましたので、竹ヒゴがうまく作れなくてなど話しているといくつかアドバイスを頂きました。また、初めて竹工芸に触れた「竹の造形-ロイド・コッツェンコレクション展」で初代竹雲斎の作品をみて目から鱗が落ち、感動した話などをしました。
 帰りに田辺家の作家の作品集を5冊まとめた「田辺竹雲斎四代の歩み」を購入しました。

 素敵な作品と、おいしいお茶とお菓子、そして作者との談話と有意義で心地よい時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。

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コメント

幸雲様
 義母の個展へおいで下さり、
 本当にありがとうございました。
 義母から、
 凄く熱心にご夫婦で見てくれていた方が
 いらっしゃったと話を聞いて、
 もしかして、幸雲様かなぁぁぁって
 主人と話をしていたんです。
 
 お会いできなくて残念でした(><)
 また、よかったらご意見をお聞かせ下さいませっ。 

 本当にありがとうございました。

投稿: ∞竹の花∞ | 2006/06/27 17:49

 竹の花さん。スイスから帰ってこられたのでしょうか?お疲れ様でした。

もしかして、話されていた夫婦は私達かもしれませね。
 実は、竹籠の技法で作られたオブジェを初めて見たので、どう鑑賞していいのかとまどいがあり、しつこく眺めていましたので。
 イメージを形にする過程にとても興味がありましたので、いくつか質問しました。いろいろと説明してくださり参考になりました。

 また、ご丁寧にお礼状までいただきました。ありがとうございました。

 今後も、展覧会などがあれば教えて下さいね。是非見学に行きたいと思います。

投稿: 幸雲 | 2006/06/27 22:15

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