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「暮らしの中の竹づくし」展

 竹資源フォーラムの展覧会「暮らしの中の竹づくし」展に行ってきました。テラの店先にはいつもと違って、ササの苔玉などが並び涼しげでした。初日と言うことで、スタッフの方達も沢山おられて賑やかですし、展示品も竹紙、竹炭、竹酢液、竹繊維、竹盆栽、建築資材、竹染色など、多岐にわたって展示されており、興味がつきませんでした。担当の方がおられたら色々と話を聞いて勉強になりました。

 さて、まず最初に紹介するのは、菅野今竹生さんの竹紙を奥さんが織り上げたという竹紙布。前回の個展の再に売約済みで購入できなかった物です。綿の縦糸に竹の繊維を漉いて更にそれを、こよりにして横糸にした布です。ついに入手しました。

 次に心からこれはいいと思ったのは株式会社ナファ生活研究所の竹繊維。「まずは、さわってみて下さい」と渡されたのは竹の繊維。繊維と言っても一度溶かした竹の繊維を綿のように加工した物。そして次にタオル。しっとりとして、なんとなく重い。しかし、手触りがとても良くて心地よい。製造している会社の方は、竹のタオルを使うと綿のタオルが使えなくなるとおっしゃっていました。本当にそんな感じがしました。給水力が良くて、雑菌が発生しにくいとか。タオルとハンカチを買いました。他にも靴下などもありました。

 竹の繊維の服というと、愛知万博の時のスタッフの制服に使用されたという話を聞いたことがあると話したが、ご存知ないようでした。勘違いした話をしていたかもしれないと思い調べたところ、間違いではありませんでした。
 繊維といえば、竹を煮出したものを使って染色をされている方の作品も並んでいました。そんな事もできるのだと思いました。

 竹酢液を使ったスキンケアクリームはなかなかいいものでした。「竹酢入りゲル状クリーム 竹酢健膏」。徳島県の竹を使っておられるとか。薦められるままに、手に塗ってみました。においは竹酢液独特の焦げたような感じでした。匂いがいまいちかなと思っていましたが、時間が経つと匂いもなくなり、肌にしっとりとなじみ、明らかに塗っていないところとは違いました。

 最後に、竹のフローリング材。新聞などでも何度か見たことがあるので、興味がありました。保温性がいいそうです。リフォームする時にでも使ってみたいとも思いました。実物をコースターサイズにしたものを記念品として配っておられました。工場は中国にありそこで製造されているそうです。

 ただ、ちょっと不安も残りました。中国に工場を持ったり、中国で技術指導して商品を作らせているという点です。フローリング材の説明で聞いた「木材よりも生育スピードの速い竹を使う」という点は世界的な環境問題で考えると意味があります。フローリング材などは、従来からある商品に対する競争力を持つために、中国での生産という事も必要でしょう。しかし、日本で問題となっている放置竹林は国内で竹製建材が普及したとしても解決はしないということです。竹籠も中国での生産させている会社もあるようです。経済活動でもあるため、しかたないと思う一方、国内の資源で何とかならないのかという点が心の奥でしこりのように残りました。

 とはいえ、マイナス面だけを心配しても仕方ありません。まずは、さまざまな利用方法が増えて竹の価値が見直されることが一番大切です。今回の展覧会は一口で竹と言ってもさまざまな用途があるのだなと改めて認識することができました。実物に触れる事が出来るという点でも意味がありました。少しでも関心のある方は是非お運び下さい。得るものがあると思います。

出品者------------
近藤幸男(竹工芸)
菅野今竹生(竹紙、黒竹)
高野竹工株式会社(竹炭、竹酢液)
かぐや支援ネットワーク(竹・炭・愛)
株式会社ミヤシタ(竹炭入靴下)
キャ・テ・ア株式会社(竹フローリング)
株式会社ワールドアイ(竹繊維活用)
株式会社ナファ生活研究所(竹繊維)
株式会社KCP(竹炭セラミック)
富士竹類植物園(竹盆栽)
株式会社アクティベイト(竹建築)
小林斐子(竹染織)
有限会社ナチュラルライフ(竹酢液ジェル)

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コメント

竹繊維は肌触りが良くてすごく好きです~

投稿: エコの竹繊維 | 2008/02/15 02:57

エコの竹繊維さん。コメントありがとうございます。(営業用のコメントかもしれませんが・・・)

それはさておき、竹の繊維のタオルはとても良い感じです。私も愛用しています。普通のタオルだと生乾きだと雑巾臭くなりがちですが、竹繊維のタオルはそれがありません。給水も抜群です。少ししっとりと重量感がある感じですが、この性能はすばらしいと思います。
 ただ、記事本文にも書きましたが、ここで紹介した竹から出来た商品はすばらしいのですが、コスト面から中国に工場を進出させたり、材料を中国に求めたりしています。そのへんが痛し痒しだと国産の現状を憂う私などは思ってしまうわけです。


竹マニアさんのブログでも使用感が紹介されていましたのでリンクしておきます。
http://takemania.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/100_5af5.html

投稿: 幸雲 | 2008/02/16 09:00

コメントありがとうございました。
本当に僕も愛用していて、吸水性がバツグンなんですよね。タオルハンカチも買って使っています。洗濯すると、あまりの吸水性に一番乾きが遅くなるのが難点ですかね(笑)。

中国の竹はすごいそうですね。僕もいつも不安に思っていますが、もし竹の価値が見直されて利用が進んでも、結局利益が出るのは中国産になってしまうのでは、それでは日本の放置竹林の問題は解決にならないのでは…と思ってしまいます。何か「日本の竹」として価値が付くか。もしくは、日本人の価値観が変わって、食べ物を始め、エネルギーも木材も日本の物に誇りを持って「地産地消」を進めていく日本になればいいなというのが僕の淡い希望なのですが…。

グローバル経済の中ではそういうことは厳しいことなのでしょうか?ちょっと勉強不足なものでよく分かっていませんが、何かいい活用法を考えたいものです。

投稿: 竹マニア | 2008/02/19 23:35

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