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小竹さんの個展レポート

 田邊小竹さんの襲名記念の個展に行ってきました。
 いつもながら、すばらしい作品の数々。見入ってしまいました。今回はオブジェの作品よりも花籠が沢山展示されていました。個人的には花籠の方が好きなのでじっくりと見せてもらいました。来客者の対応で小竹さんは忙しそうで2,3挨拶をした程度でした。

 奥さんの竹の花さんが私に、「熱心に見ている人がいるな思ったら」と声をかけて下さいました。高島屋の画廊には、茶道をする人が沢山見に来られるため、茶道でつかう道具や花籠を中心で展示されているとの事でした。日本ではオブジェは大きいので敬遠されやすいとか。海外では家が広いので壁に掛け軸を掛けて、その下に竹のオブジェを置くなどして和風を楽しむ方が多いそうです。
 1つの作品を作る期間はおよそ1ヶ月。ですから作品展に出品する作品を揃えるにも時間がかかるそうです。

 どれもこれも、ため息が出るくらいの精巧な編みで美しく仕上げられており、見とれてしまいました。作品展にいくと購入もせず見てばかりでいつも申し訳ないと思いつつ、気さくに話をして頂けるのでついつい甘えて、話こんでしまいました。ありがとうございました。

 最後になりましたが、「小竹」襲名おめでとうございます。

作品について触れていませんでしたので感想など。(文章だけでわかりにくいでしょうが・・・。)
 もののふ:ラグビーボールの様な形の中央にある籠の口の部分が侍の鎧の「胴丸」の首の部分のような作りになっているためにこの名前が付けられているのかなと思いました。あるいは西洋の甲を二つ合わせているかのようにも見えます。勇ましさを感じる花籠でした。
 星音と流星:星音はまるで、茶筅を立てた様な形の作品。流星は星音を逆にしておいて、まるで流星が尾を引く様子を表しているオブジェ。私はこれは同じ籠の置き方を逆にしただけではないかと思っていましたが、用途が違いました。星音は上向きに開いた部分に落としを入れた花籠でした。

 幻:竹の枝を生かした手が魅力的でした。別れた枝がどのように籠にかがられているのかよくわからなかったのですが、初代竹雲斎氏の作風をさりげなく取り入れているように私には思えました。

萌:矢竹でしょうか、縦に漆で黒っぽく色を付けられたヒゴと白っぽいヒゴを規則正しく配した飾りのヒゴが、あたかも春の陽光で伸びる芦の若い芽の様でもあり、水田の早苗の様でもあります。春の陽光と若い植物の生命力を感じさせる作品でした。好きな作品の1つです。

文人籠:お茶の道具を入れる籠でしょうか。網代編みでとても繊細な模様を浮かび上がらせていました。もう、すごいという言葉しか出ませんでした。

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