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「幅引き」と「せんがけ」覚え書き

ヒゴ作りの「幅引き」と「せんがけ」を学びました。幅引きは、小刀を打ち込むことが苦手で食い込ませて、切ってしまうことが多くて悩みの種でした。

今日は他の受講生の方が皆お休みで、午前中は見学の方がおられたので2名。午後は私1名となり、先生と弟子の方の3人でした。凝視されてもつらいなと思っていたら、お二人とも仕事をされはじめました。ほとんど通いの外弟子みたいな状態でした。技術面はもちろんのこと作業以外にも材料に対する気持ちを込めることや、各作業での無駄な動作の排除までの指導を受けています。先生は、弟子と同じ指導をしていると笑っておられました。大変ありがたいことです。
さて、今日は幅引きとせん引きです。

今日の練習では、先生に打ち込んで調整をしていただきましたので、実際には引く練習をしました。いずれにしてもヒゴは十分に水につけておく必要があります。

ひごの束を2つに分け、ひもでしばり水につけておきます。これはひとつの束の作業を終えたらもひもで束ね、交換してもう一方の束の作業を行います。これによりヒゴを乾かさずに作業をするための工夫です。

幅引き
木に小刀を打ち込む。研いだ面を内側。角度が違うと食い込む。切れすぎる小刀は食い込みやすいので切れ味を少し落とす。
目的のヒゴの幅より実際のヒゴの幅が広すぎる場合は、最初から目的の幅に合わさないこと。食い込みの原因になる。少しずつ幅を狭める。
幅を狭くするのは差しなすのではなく、刃を打ち込む事により縮める。一度通して幅を確認し微調整を行う。

最初は裏側を上にして引く。理由は幅は刃の下の方でヒゴの幅を調節するため。食い込み具合などは引き具合で確認する。ゆっくり引くのではなくある程度勢いをつけ、気持ち上に持ち上げるような形で一気にひくほうがよい。
そのままヒゴを持った手を前に持ってきて今度は皮を上にし最初に幅を通せなかった部分を引く。
2回目は小刀をさらに少し打ち込むことにより幅を調整(狭くする)の後、仕上げのため丁寧に引く。皮を表にして引くときは最初より大きく元に戻ってから引く

せんがけ
せんがけは、ヒゴの厚みを一定にするための作業です。ヒゴの裏側をカンナがけのように削りとる作業です。
せんには、関西型と九州型があって、初心者にも調整しやすく扱いやすいのは九州型とのこと。今回は九州型で練習。とはいえ、調整は先生にやっていただきました。

せんはいずれも、一番内側が目的とする厚み外側は少し隙間がある。九州型は刃の一部が少しはみ出ている。これは節を越える時に、その部分で削り取るにに使うため。慣れないうちは後から小刀で処理してもいいとのこと。

これも作業は2回。一回ひくと、今度はヒゴの向きを逆にして引きます。せんがけ前のヒゴが目的とする幅よりも厚すぎた場合は、一気に目的の厚さにせず、何回かに分けて薄くしていくこと。

動作に対する心がけ。
動作は、無駄な動きをせず、削り屑が刃の間に残らないようにこまめに掃除し、できあがったヒゴもきちんとそろえ、次の作業に備えておく。ひとつひとつの丁寧な作業の積み上げの先に美しい作品ができあがる。どの作業も丁寧にヒゴを扱い、心を込めて作業を積み上げていくことが大切。

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