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フェルメールからのラブレター展

平日に休みをもらい「フェルメールからのラブレター展」に行ってきました。
妻も、仕事が早く終わったときに立ち寄ったら意外なほどにすいていたということだったので私もチャンスをうかがって実行しました。
美術館は、意外なほどすいていて、ストレスなく絵を鑑賞することができました。会期が長いので出足が遅いのかもしれません。

フェルメールからのラブレター展」京都展
会期:2011年6月25日(土曜日)~10月16日(日曜日)
会場:京都市美術館
開館時間:午前9時~午後5時(入場は閉館の30分前まで)

フェルメールの時代の風俗画は部屋の中左側の高い位置には窓。そして部屋の中の人物。そんなモチーフの物が多いのだなと思いました。意識的にそういう絵を集めたのかもしれません。これらは小さい画面に人の心の動き、ドラマをぎゅっと凝縮しています。写真のポートレートのようでもありが、物語を暗示暗示する物や人物をさりげなく配置することにより、一枚の絵の中に物語の一場面を封じ込めているのです。とてもおもしろいなと思いました。

窓辺の絵は明暗がはっきりとしていて人物の表情に一瞬の心理を感じます。その人物についての物語を部屋に配置した物に暗示的されているのです。たとえば、今回、修復後初めて公開されるフェルメールの「手紙を読む青衣の女」では、手紙を読む女性の奥の壁には地図。その手紙の差出人である恋人か夫は、仕事で遠くへ出かけていることを暗示しているというのです。

「手紙を書く女と召使い」では、必死に手紙を書く女の後ろで冷ややかな表情で窓の外を見る召使い。テーブルの下には書き損じた紙がうち捨てられている。何かしら強い情念が感じられます。

当時の遠くへ旅している人への送った手紙の返事は2年後くらいにしか届かないという状況だったそうです。手紙から思いの人の姿を少しでも読みとろうという意識が伝わってきます。(解説うろ覚えです)

手紙をテーマにした展示でしたので、当時のオランダの手紙事情が紹介されていました。手紙の文例集で、ラブレター、返事の催促、断りの手紙など人の心のあり方は時代、文化を越えてもそれほど違いはないのだなと改めて思います。

フェルメールの手紙を読む女にしても、よけいなものが画面からそぎ落とされています。多くの写真にあるような左側にあるはずの窓も省略されており、画面左側から、窓から差し込んだ光があるだけです。それだけに手紙を読む女性の心情に見る物の心に意識が引きつけられていきます。

また、結構展示に工夫された展覧会だという印象を受けました。というのも、展覧会の部屋に絵画の中の部屋の雰囲気に仕立ててありました。

私が気が利いているなと思ったのは、展示作品の中に、部屋の壁のタイルに子供が遊ぶ姿が描かれたものがありました。見ただけでは気づかないでしょうが、絵の横の解説を読むとそう書いてありました。そのタイルの絵が実際に壁に作ってあったのです。場所は休憩室。ラピスラズリの原石が展示されているあたり。ちょうどフェルメールの展示室への入り口右側の部分。何も説明されていないのですが、絵の中にあった子供が遊ぶ図柄のタイルを再現していました。結構おもしろ図案でした。もし、行かれた際にはご覧ください。

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