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法然院一般公開

法然院の一般公開に行ってきました。春と秋に1週間だけ一般に公開されています。(この日3カ所目の一般公開のはしごです。)

 今年は、浄土宗(註)では法然、親鸞ともに特別な年とのこと。また、ちまたでは関連する歎異抄などの関連する書籍をよく見かけます。今年の初詣では偶然にもゆかりの黒谷さんへお参りしましたし、ラジオでは歎異抄の講座を耳にするし、朗読の時間では五木寛之の「親鸞」を一部ですが聞きました。これは行っておかねばと思い足を運びました。
本当に美しいお寺でした。大きな寺院よりもこのひっそりとした小さい寺院のほうが趣深く私は好きです。

K3300222 K3300227 山門の檜皮は苔むし、うっそうとする繁る森にたたずんでいました。山門の石段を登るとすぐに下りとなります。これは外とは別世界という結界の意味もあるそうです。石段を下りるとすぐに道の左右に砂が方形に盛られ上面に、水の文様が描かれています。解説によると水により心身を清めるとの意味があるそうです。

K3300225 本堂手前の池には、大きな鯉が泳いでいました。鮮やかな錦鯉ではなく黒い普通の鯉です。自然に近いその池が心を穏やかにしてくれます。

薄暗い本堂の奥に、天井まであろうかという本尊の阿弥陀如来坐像が安置されており、その本尊の前の床には25菩薩を象徴する生花が置かれています。神秘的な空間です。

K3300229 本堂から回廊にでると庭の池に面しています。正面は山の斜面となっておりうっそうとした木々が被さっています。本堂手前の庭は青く苔むし濁った池へと続いています。斜面近くの岩の陰からはちょろちょろと水が落ちる音が聞こえ、やがて「コーン」という冴えた音が辺りに響きます。獅子脅しです。

覆い被さるような木々、水面に反射する日の光、木の葉の透けるような緑と濃い影。竹の筒に注ぐ水の音の変化。そして一瞬の静寂の後の獅子脅しの音。
心洗われる光景です。華美ではなく素朴な庭、木々。そこへ差す日の光は時間を追うごとに表情を変えます。いつまでも眺めていたい空間です。多くの人もそうなのでしょう。腰を下ろしじっと庭を眺めている方が多くおられました。

K3300231 K3300232中庭も美しく、茶室から眺める様子も趣深い物がありました。法話が行われており、漏れ聞こえてくる穏やかな僧侶の話に耳を傾けつつ庭をしばらくながめていました。
離れがたい心持ちがする空間でした。

(註)パンフレットによると、法然院は法然の教えを伝えていますが浄土宗から独立した宗教法人ということでした。

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