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竹工芸データベース

立命館大学が作成している竹工芸データベースを紹介します。

掲載写真は竹籠の美を強調するというよりも、学術的に記録するという目的です。美術品の写真としては魅力的なものではありません。しかし、様々な角度からの写真があるので籠の研究するという点では価値はあります。

日本竹工芸データベース
http://www.dh-jac.net/db9/Bamboo/enter.html

このサイトは検索サイトで偶然見つけました。国内外の竹工芸の画像を蓄積しているそうです。掲載数は、まだ多くありません。

また、作家の特徴的な作品を収録しているかと言うと、そうでもないようです。
例えば、初代田辺竹雲斎の特徴でもある細工を施した唐物はないし、二代竹雲斎の繊細な透かし編みも掲載されていません。また生野祥雲斎のヒゴの流れが美しい作品もありません。

この点では蒐集家の竹庭さんのサイト竹工芸.COMの方が優れていると感じました。

竹庭さん所蔵の作品と同じものが立命館のデータベースにもありました。個人所蔵の撮影をするとの記載もありましたので、写真協力されているのかな。

いずれにせよ、この点は蒐集件数が増えることにより解消されていくと思います。期待したいと思います。

~余談~

でも、思うのです。本当は画像の蒐集だけではだめなんです。記録を残すということは「消えゆく物」に対してとられる行動なのです。
本当は竹工芸や竹細工に限らず手仕事で作られた物を日常の生活に取り入れなければ、すばらしい技術は残らないと思うのです。その技術の伝承にこそ意味があるのです。

今日では美術館にあるような作品。例えば浮世絵などは江戸時代には日常で使われていた物です。言い換えれば江戸時代はすばらしい美術品に囲まれた文化的な世界だったのです。日常に手作りの品物を持ち丁寧に使うということは、大量消費に対する抵抗です。この消費行動が広まれば、画像によるデータベースなど本当は必要がないのかもしれません。

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