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初漆

Kago20120825  籠に漆を塗りました。漆とは不思議な塗料です。湿気で固まるというのです。そして、塗った物を強くし、耐水性もあります。その上、とても美しい光沢。その魅力の一方で漆かぶれという恐怖を併せ持ちます。美しい物にはとげがある。一筋縄ではいかない塗料。美しさの代償は大きい。私の漆に対するイメージは、そんな感じです。

 と、いうことで、漆にかぶれないかとても警戒していました。実際、草の汁に負けることもありますから漆に負けないはずがありません。揮発するガスで負けるという話も聞きます。
 インターネットで仕入れた情報で、白ワセリンを入手し念入りに顔や手に塗り、長袖を着て、首筋にはタオルを巻きました。初めての漆とテレピン油の臭いに恐怖心が増幅です(少し大げさ)。さらに、初めての作業に失敗しないかという不安と緊張感。
 そんな中、先生の指導もあり、何とか完成。まるで自分の作品とは思えません。感動です。

 結構、気を遣っての作業でしたので終わったら、どっと疲れてしまいました。警戒していましたが、漆かぶれは大丈夫でした。次回、もう一度漆を使うそうですので緊張は続きます。油断した時が怖いのです。

 先生の弟子の方に、「漆にかぶれた方がましですよ。作品を失敗することを思ったら。漆かぶれは治るけど、作品は取り返しがつきませんから。」と言われて、「なるほどっ!」と思いました。プロは違うなとその考え方に感心しました。おっしゃるとおりです。怖がってばかりいてはいい作品はできません。漆には負けませんでしたが、気持ちで「漆に負けて」いました。

でも、漆には負けたくないなぁ。

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コメント

凄く頑張って制作されて
とても素敵な作品ですねwink

投稿: 田辺明子 | 2012/09/02 00:55

田辺明子さん。
 コメントありがとうございます。
 ほぼ月1回だけ教室だけでの作成となりましたので、2年近くかかってしまいました。
 ヒゴを作りも初めてご指導いただきましたので、材料作りに手間取ってしまいました。先生方のご指導で何とかここまでたどり着きました。

思えば、私が竹籠を趣味にすることを志して丁度10年です。10年後にこんな籠を作っているなんて、当時の私には想像もつきませんでした。
ちなみに、10年前はこんなのでした。
http://kounsai.cocolog-nifty.com/bamboo_baskets/2006/04/__83dd.html

ここまでカタツムリの歩みでやってきましたが、こんなに成長できました。ここからは、歩みを上げて進みたいなと思っています。

投稿: 幸雲 | 2012/09/02 07:55

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