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竹工芸の継承・革新(シンポジウム1)

公開シンポジウムが開催されました。私は帰りの電車の都合で、途中退席しました。
私がとったメモを公開します。話の内容については先生方に内容のチェックを受けた公式の物ではありません。また、私の聞き間違い、理解不足がある可能性があります。
その点了承の上お読みください。

公開シンポジウム「竹の魅力と利用法について考える」
日時2012年9月16日
パネラー
 東京国立近代美術館工芸家主任研究員 諸山正則氏
 大分合同新聞社論説・編集委員室長 清原保雄氏
 大分県竹産業文化振興連合会会長 岩尾一郎氏
 竹芸家 田邊小竹氏 

1 開会挨拶
現在、竹工芸は停滞の時期にある。
竹が生活の中で愛用されていない。古くは生活の道具としていたが、停滞気味である。竹の魅力と利用方法と題してシンポジウムをこれまでも何度かやってきたが、大いに使ってくださるという状況にもなっていない。床の間に飾るのにバブルの時はよく売れた。20年間おちこんでいるがいっそう使われなくなっている。生活の中とりいれるように意識を変えて行きたい。

2 大分の竹工芸の現状

コーディネータ(以下、「コ」):
生活の中で使う竹を増やす。これまでどのように竹が使われていたのか、それぞれの立場からお話を願う。

岩尾:
大分竹産業文化振興連合会の代表をしている。大分の竹を考えようという会。竹材、職人、作家、ファンなどが参加している。

大分の竹は、別府を中心に生活工芸、産業工芸が中心。歴史的に経緯は省くが箸、スプーンなどの台所用品、おもちゃ、おしぼりうけなどの皿、花籠などの編んだもの。
産業工芸を底辺としたピラミッドの頂点に作家がいる。かつては日本各地にあったが、産業として残っているのは別府くらいなものである。しかし、底辺はしぼんでいる状況。産業として売っているところはあるが、先細っている。

大分は真竹の産地。未だに竹が「束」という単位で売られている。「1束」はどんな竹でも表面積で同じという単位。

近年、山があれており、いい竹が入らない。工芸家の先生の使われる竹は、十分吟味していい竹を使って作られている。別府は量をこなすという仕事をしてきた。いい竹が減っている。工芸の現状は先細り。今後に不安がある。

大分県は手を貸し、学校がありがんばっている。後継者は育っている。田辺小竹さんは、工芸家の家でもあるが別府の学校で学ばれた。弟子もとっていただいた。後継者は育っているが、生活できない(飯が食えない)と難しい。そこがなんとかならないかと会を作った。

コ:
大分の竹の頂点はいつ頃だったのか?

岩尾:
職人の人数でいうと昭和20年。内職さんを含め別府に3千人。売り上げでいうと昭和60年から平成2~3年。ピーク時で120億円。

3 地域事業としての竹の活用

コ:
新聞社の立場での動きは?

清原:
行政、自治体の長が、「竹公害」という言葉や「にっくき竹をやっつける」という言い方をする人がいる。
自分たちの無策をさらけだすいい例だと思っているが、竹のイメージが悪くなる。

文化フォーラム大分というグループの連合会のメンバーに入っている。大分県内で竹を使った町づくりをしているところが結構ある。

竹筒にろうそくの火をともして幻想的な風景をつくる竹灯籠というイベントが竹林整理をかねて地域事業として取り組まれている。

臼杵・・・神社、寺の境内で行い、15回目を迎える。
竹田市・・竹灯籠。武家屋敷などに2万本。ライトアップする。12回目
日田市・・千年あかり 竹灯籠

どこもコンサートや出店、郷土料理などを併せて行い、観光客を誘致している。

アジア竹文化フォーラムでの、竹田市の報告を紹介する。
里山保全の会で竹林の維持、里山の環境整備し、竹炭もつくる事業をしている。
当初は、関係者と大人だけの取り組みだったが、続けることにより色々な人が参加してきた。小学生は灯籠磨き、高校生は竹オブジェの制作、大学生は企画運営に参加している。ほかにも行政、商店主、銀行など3000人のボランティアが携わる。
一つの地域での循環型経済、地域で生まれた物を地域で活用していく、産業的なものが見えた。これからの竹活用の事業の参考になるのかもしれない。

<続く>


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