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志摩観光ホテルと竹

Take201208_3 夏に伊勢旅行をしました。宿はちょっと贅沢に志摩観光ホテルクラシックに泊まりました。歴史あるホテルで皇室や文豪など様々な人が訪れています。山崎豊子もよく滞在し、彼女の作品「華麗なる一族」のロケも行われたそうです。
そんな、志摩観光ホテルの旧館の一部が保存展示されていました。(1951年(昭和26)年創業)

洋風なのに和風というこの時代の建物は、どことなく落ち着きます。効率化を求め日本人が捨ててきたものがそこにはあるように思います。ここでは、その趣深さを演出している竹製品について着目して紹介します。

Take201208_2 廊下のすみに飾られていた大きな箱庭のような飾り。低い桶なのに立派な箍が四重にもはめられまるで竹の器のようにも見えます。桶が置かれた八角形の台は、焼いた割り竹を敷き詰めてあり、周囲は同じく焼いた孟宗竹が丸いままで組まれています。そして、その丸竹からは割り竹を半円に曲げた日本庭園にある結界が同じように作られていました。これは、当時からあるものかどうかは不明です。

Take201208_4Take201208_8 そして、竹製の電気スタンド。これは結構すてきです。傘の部分は細くなっている先端部分は網代編み。丸みを帯びた下部の傘の部分は松葉編み。スタンドの柱の部分はおそらく木製だと思われますが、丁寧に籐が巻かれています。木製の階段の手すりに溶け込むように違和感なくたたずんでいました。

Take201208_7竹製のランプシェードは、このスタンドの他にも、食堂として使われていた大広間の天井に吊るされた照明にも使われていました。丸いタイプと四角いタイプがあり、どちらも側面は表面を磨いた竹を使った幅のあるヒゴを用いた四ツ目編み。丸いタイプの物は、底の部分は千筋細工のように組まれていました。

Take201208_5 部屋への入り口の飾りなどにも竹が使われています。茶室の入り口は、細い丸竹を利用して中を透かし見ることができます。

Take201208_6 鉄板焼きの店(バーだったかな?)への入り口の飾り。竹がふんだんに使われています。壁が木材で田の字に切られ右下と左上が横に、その逆が縦に竹が並べられたデザインです。見る者を無意識のうちに和ませる力があります。

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