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狂言会(狐と宇宙人)

Pont20121123_1 先斗町歌舞練場で上演されたKBS狂言会「茂山狂言・笑の収穫祭2012」を見てきました。(2012.11.23)

Pont20121123_4 先斗町(ぽんとちょう)はとても趣のある京都らしい町並みで、小さな店構えの雰囲気のよい飲食店や昔ながらのお茶や風のお店が軒を並べています。時折、隣の木屋町に通り抜けられる路地などもあり、いかにも古い京都の風情が残っています。最近は大手のチェーン店と思われる店も入っているようです。でも、私はこの通りの雰囲気が好きです。

Pont20121123_2 先斗町歌舞練場は、先斗町の一番北、三条大橋から少し下がったところに位置しています。普段は、舞子さんたちの練習場の舞台を、能舞台にみたてての上演でした。歌舞練場は鴨川に面して建っていて、喫煙所から見る景色はとてもきれいでした。

Pont20121123_3 いつもは、テレビに映ることを考えて舞台下の席を取るのですが、今回は枡席をとりました。2人掛けで足が伸ばせてなんとなくくつろげましたが、もたれるところがないので少々疲れました。

さて、狂言。

「狐と宇宙人」
宇宙人・A:茂山童子、宇宙人・B:茂山正邦、狐:茂山千三郎

小松左京が作ったというこの狂言。人間に化けた宇宙人と狐が出会い、お互い、相手が人間と思ってさぐり合うという。結果、人間を怨んでいた狐は人間を救ってしまうという皮肉がおりまぜてありました。

あちこちに、くすっと笑わす要素が織り交ぜられていました。幕があいておもしろいのは、(能舞台ではないから緞帳があるのです)電飾の松です。狂言は通常能舞台で行われます。そこには必ず背景に松があります。これはどんな舞台でも背景として掲げられる”お約束”なのです。
宇宙人がまず登場しますので、舞台は宇宙。真っ暗な中に電飾の松が浮かんでいるのです。そしてお囃子はピンクレディのUFOです。初演の時(1979年)にはちょうど流行していた時代。大いに受けたことと思います。

なるほど、小松左京っていう感じの作品でした。

「蝸牛」
山伏:茂山千五郎、主人:茂山逸平、太郎冠者:茂山童子

結構上演回数が多い曲です。蝸牛を知らないという太郎冠者が山伏にもてあそばれるという内容です。狂言のおもしろさが分かりやすいので狂言を見慣れない方も楽しめると思います。「でんでんむーしむし」という歌いと小舞の所が好きです。正邦さんの山伏を見たかったなぁ。

「釣針」
太郎冠者:茂山茂、主人:茂山七五三
女:茂山竜正、松本薫、島田洋海、井口竜也、鈴木実、丸山やすし

この曲は初めて見ました。淡々と進むのでどこか単調に感じてしまいます。何でもつれる釣り針で、妻やお手伝いさんをつり上げようとするという今の世ではどことなく不謹慎な設定。最後は不器量のお手伝いさんが大量につれてしまって大変・・・・。という落ち。どうも、笑うに笑えないという感じでした。

この狂言会は正月にテレビで放映されます。
おそらく、これまでのパターンでいけば、途中省略されるかもしれません。見られる環境にある方はぜひごらんくだださい。

<新春狂言番組放送予定>

「狐と宇宙人」 KBS京都1月1日(火)正午から 再放送 1月4日(金)午後9時半~
「蝸牛」KBS京都1月1日(火)午後9時25分~ 再放送 1月5日(土)午後8時半~

KBS京都のほか、青森テレビ、東京メトロポリタンテレビジョン、テレビ神奈川、富士テレビ放送、三重テレビ放送、鹿児島読売テレビでも放送予定。詳細は各地の放送局発表の番組表をご覧ください。とのこと。

あれ?釣針は放送しないのか?やはり、できないか・・・。
いつもは、和服の女性のアナウンサーが作品紹介をしていたけれど、今年は場内アナウンスでした。

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コメント

こんにちは
茂山さんの狂言は、いろんなことに挑戦されていて私も好きですnotes
元々、狂言は分かりやすく面白いのですが、親しみも感じます、って地元だからかなbleah
今、京都の学校や地域を回って狂言教室のようなものをされていて、その活動に感心させられます
先斗町は四条の方まで歩かれましたかshoe
私は、この先斗町の四条よりにいるんですよ(^_-)-☆
どこかで見た風景、写真だと印象変わりますねcamera
23日だと夕方は結構混んでましたからゆっくりは歩けなかったかもです㋧
KBS京都の放送、教えて下さって有難うございます、見なくっちゃtv

投稿: tutatyan | 2012/11/30 13:06

tutatyanさん。コメントありがとうございます。
茂山狂言との出会いは。30年ほど前、中学生の頃に学校で行われた狂言会。
今にして思えば、千作さんと千之丞さんだったと思います。「附子」を見ました。
そして、年月が過ぎ、20代後半に狂言に目覚め、月1~2回のペースで狂言会に通い、ファンクラブにも一時所属していました。ちょうど千三郎さんがαステーションで番組をもって、宗彦逸平といった若手がToppaを結成する前後です。
そんなにまでして通っていた狂言会にもなかなか行けなくなって、今ではKBS狂言会だけになってしまいました。

一度楽屋に挨拶しにいく機会に恵まれ、千之丞さんにお会いしたとき、著書にサインをいただき感動したのを覚えています。千之丞さんが亡くなられたときにはとても悲しかったです。ちょっと語りすぎてしまいました。

さて、先斗町歌舞練場に行ったときには、四条通まで歩いて、ついでにフランソワに行きました。外国人観光客も多く魅力的な通りだろうなと思いました。
先斗町にお住まいですか?ニアミスですね。いいところです。開陽亭で床のフレンチや、随分贅沢して禊川のフレンチに行ったことがあります。他にもこぢんまりとした居酒屋なんか雰囲気があっていいですね。

投稿: 幸雲 | 2012/11/30 22:48

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