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田邊竹雲齋の世界

Masaki20121125__1 正木美術館で開催されている「秋季特別展 利休参上」に行ってきました。
とはいえ、私の目的は、特別展示の「田邊竹雲齋の世界」という展示でした。(2012.11.25)

会期:2012年9月15日~12月2日
場所:正木美術館
   大阪府泉北郡忠岡町忠岡中2-9-26
主催:公益財団法人正木美術館 後援:忠岡町教育委員会

住宅地の中にひっそりとたたずむ美術館は、展示棟とは別に昭和初期に建てられた正木家の別邸が保存されています。小さい美術館ですが趣深い美術館という印象でした。

お茶に関する多くのコレクションがあるということで、この展覧会でも利休や小堀遠州が作った茶勺など多くの茶に関する作品が展示されていました。

興味を引いたのは、オランダ焼きとされた「福字菓子鉢」。鉢に落書きのような狸が描かれているのです。この絵を描いた人はまさか、後の世に美術館に並ぶとは思わなかったであろうと空想を膨らませました。江戸時代の作品です。

さて、私がこの展覧会を見に行った本来の目的である田辺竹雲斎家の作品の展示です。初代から三代そして小竹氏の斬新な作品。9点と出展数は少ないですが、見応えがある作品でした。

百合型形四つ目返し 花籃 初代竹雲齋
古矢竹鎧櫃式 花籃    初代竹雲齋
平成花籃         二代竹雲齋
文人籃          二代竹雲齋
亀甲透かし編み瓢形花籃  二代竹雲齋
遊星           田辺小竹
もののふ         田辺小竹
未来への歓喜       三代竹雲齋
真の花          田辺小竹

特に、別邸の茶室横の広間に作られた作品。「竹のインスタレーション 天と地」
です。見る者を圧倒する迫力がありました。

Masaki20121125_3 Masaki20121125_4 展示棟横の細い道を奥まったところにある、潜り戸を抜けると小さな庭に出ます。紅葉などが色づききれいな庭でした。そしてもう一つくぐり戸をくぐり、大きな庭にでると、別邸の入り口があります。昭和初期に建てられたとのこと。玄関は畳じきで、床の間があります。天井につるされた電灯の傘は竹で編まれています。これはいい。どこの部屋の電灯の傘も竹製でした。自然と部屋にとけ込んでいるという印象です。

Masaki20121125__2さて、廊下をぬけ、広間にでるとその作品に遭遇します。まさに遭遇です。圧倒されます。「天と地」と題されたその作品は、天井一面、そして床一面に黒竹(虎竹?)がやたら編みのようにして編まれたものが広がり、その勢いは、大広間だけにはおさまらず、庭に面した廊下にまで流れだし、隣の茶室を取り巻いています。その天と地をエネルギーの柱がうねるようにして繋いでいるます。それは、竜巻ともこの世界の生命のエネルギーを象徴しているかのようでもあり、なんともいえない迫力ある空間です。
 2日前に、イベントとして銀閣寺で花をいけられている方が、その作品に花をいけられました。それが、そのまま飾られていました。天と地に咲く一輪の花という感じで、作品世界に作り出していました。さらに、イメージが広がります。

私と妻のほかにもう一人、同時に部屋に入ったのですが、その方が「すげっ」と思わずつぶやいておられました。
私たちは、作品のよこで、お茶を頂きながら静かに作品鑑賞しました。

残念ながら、作品の写真は許可されていませんでしたので掲載できません。12月2日までの展示となっています。ぜひ、直接ごらんいただければと思います。
小竹さんのブログで作品が紹介されています。

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