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円空大賞展を見てきました。

Enku20140221__4 Enku20140221__5 岐阜県美術館で開催されている、第7回円空大賞展を見てきました。円空賞を受賞された田辺小竹先生が、巨大なインスタレーションを展示されているというのでぜひ見たいと思い、休みを取って出かけました。ほとんど貸し切りに美術館で食い入るように作品を鑑賞しました。


第7回円空大賞展
会期:2014年1月24日~3月9日
会場:岐阜県美術館  

賞の名前になっている円空は、岐阜県ゆかりの僧侶で日本の各地個性あふれる神仏像を彫り、今も多く存在していることで有名です。
この円空にちなみ、伝統に根ざしながら独創的な芸術を創造している芸術家に贈られるのが、円空賞です。

小竹先生の作品は写真では拝見していたものの、実際に作品の前に立って見上げると、その迫力に息をのみました。どんな、作品でもそうですが、実物が持つ迫力というのはあるものです。ネットや写真をどれだけ見ても、実物の前に立たないとわからないものがあります。

タイトルは「水の恵み」

Enku20140221__1 高さは5mほどあるのでしょうか。壁一面に広がる“竹の壁”から象の鼻のように、太いうねりが床に向かって流れ出しています。円空は水とかかわりがあっということで、水をテーマにされていました。

確かに、このうねりは水です。水が放出されうねり、地面にたたきつけられる、その一瞬が竹により固定された・・・いや流れ続けているのか・・・そんな作品です。

Enku20140221__3 しかし、私はもっと違うパワーを感じました。それは、竹の持つ生命力それが凝縮され天に向かって上昇していく感じです。竹林で感じる自然の力がそのうねりの中に凝縮され、地面から天に向かって上昇するとでもいうような力強さが作品から放出されているように感じました。
竹林が絡み合いうねって迫ってくるような迫力です。うねるような竹林の中にいて、私は天を見上げている。そんなイメージが押し寄せてきたのです。

Enku20140221__2 うまく表現できませんが、以前、竹工芸の作品展で竹籠は竹筒と同じ形をしているということを悟りました。竹籠は竹を一度ヒゴに解体されて作家により再構成されたものです。それは、切られた竹が作家により命を吹き込まれ、姿を変えてはいるものの、”竹筒”と同じ姿をしているのです。それを悟った時と同じ感覚です。

作品の前に立った私には竹林が見えたのです。

また、この作品を見に行った方が「作品がほほえんでいるようだった」とおっしゃっていました。私はほほえみのイメージをつかもうとしましたが、わかりませんでした。もしかしたら、円空仏が作品を通じて、その方にほほえんだのかもしれません。私には微笑んでくださいませんでした。

さて、この作品は、展覧会が終わったら解体されるそうです。「記憶に残る」作品だそうです。ぜひ、一度ご覧いただけたらと思います。

また、美術館のロビーには、漆の若宮先生とのコラボ作品など数点が展示されていました。会場を訪れた方の中から一人でも多くの人が竹の作品について関心をもってくださったのならいいなと私は思いました。

会場の様子や表彰式の時の対談について書いておられる方がおられましたので紹介します。

小竹先生のブログから作成の記録をリンクしておきます。

(本文中の写真は小竹先生と美術館に許可を得て撮影しています。また、ブログでの使用についても承諾済みです。)

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