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「思い出のマーニー」をみました。

スタジオジブリの作品もいつも見に行きます。宮崎駿が引退宣言をして、どのようになるかと色々と騒がれていましたが、私はこの作品をみて安心しました。とてもよくできていました。原作がよいのかもしれませんが、丁寧に描かれる作品世界に引き込まれるように見入ってしまいました。

心を閉ざした主人公がマーニーという少女と出会い心を開くという物語を主題にしています。幻想的な世界と現実の交差して物語は進みます。それは、マーニーが幽霊なのか主人公の夢の中の出来事なのかを曖昧にしたまま、しかし、確かに存在する少女としての存在感があります。陰気な主人公に対比するような明るいマーニーの印象が魅力的でした。しかし、そんなマーニーにもつらい事実があることがわかっていきます。

愛に包まれて生活しているにも係わらず、養女であること嘆く主人公と金銭的には恵まれているが愛に恵まれていないマーニー。現実と幻想の一致から、やがて少しずつずれを主人公は感じていきます。

やがて、現実との接点が見えてきて、主人公の出自の秘密が浮き彫りにされます。主人公がマーニーの家や古いサイロの出来事を以前から知っていたという理由さえも明らかになります。淡々と進む物語と心を開いていく主人公の変化に心をうたれました。子供向きかといわれると、子供には難しいかもしれません。でも児童文学です。赤毛のアンと同じように子供の視点と大人の視点では見えてくるものが違うのだと思います。だから子供には難しいと思ってしまうのでしょう。

いずれにしても、見た後からじわじわと作品の良さを感じます。それは、とてもさわやかで後味のよい終わり方をするからだと思います。

派手なアクションがあるわけではないけれど、淡々と進む心理的な物語でとても心に残る作品に仕上がっていたと思いました。私のジブリアニメランキングでは上位に位置づける作品でした。

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