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竹の魅力(10年を振り返って)結

「竹の魅力」というタイトルで10年を振り返り思うことを書いてみましたが、学んだことや感じたことの羅列になってしまいました。では、あらためて魅力とはなんだろうと考えてみると・・・

素材と曲線の美

竹を割ったような性格と言いますが、竹は繊維の束で、繊維の方向にすぱっと割れます。その竹から作ったヒゴはしなやかな 弾力で弧を描きます。それほど柔軟な性質を持ちつつも、ヒゴを作り出すには作り手の思いだけではなく竹の声に耳を傾けなければ良い物ができないし、竹の思 いからそれるとささくれ立ち、指に刺さったり鋭利な角で手を切ることになります。

その柔軟でありつつ自己主張する竹という素材が生み出す曲線。これが籠の一番の魅力だと思います。

自然の姿を再構築するおもしろさ

これは、すでに書いたことですが、竹は中が空洞の筒です。節があるので切っただけで器といえます。
一方、これをヒゴにして編み上げた竹籠も、底がある筒の形をしているのです。しかも、基本的に自然の状態と同じように表皮の部分を外向けに作ります。
つ まり、竹を編むと言うことは、竹を分解しさらに形を変えて、また竹の姿を形作るということなのだと私は感じています。うまく伝えられないのですが、私には その行為自体におもしろ味を感じています。「竹籠は竹の一節を再構築している」と言えると思うのです。「一節の芸術」です。
竹籠を見て、背後に自然の竹を感じるような作品を作りたいなと思っています。

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