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東京旅行うた日記

昨年末に東京に行ってきました。義弟夫婦が東京に引っ越して数年。一度遊びに行くと言いつついけないままでしたので、妻と義母の3人で出かけました。

Trip20141227_1

久しぶりの東京です。私は新幹線に乗ることを楽しみにしていました。寒波が通り過ぎて、雪が心配でしたが旅行当日には通り過ぎていました。妻と旅行するときは天気が悪いことが多いのですが、すっきりと晴れわたっていました。静岡あたりで、楽しみにしていた富士山は、青い空に青くそびえ立ち山頂付近に雲を少しまとっていましたが、その上に白い頂を見せていました。

「青き空切り裂くごとく走りゆく富士の山さえ飛ぶがごとくに」 幸雲

新横浜から八王子に向かうため、横浜線に乗りかえました。横浜は東京から続く大都会だと思っていたのですが、意外にも沿線には田畑が残っていました。これまで都心にしか行っていなかったので、郊外にこんな風景が残っている事を知りませんでした。

「横浜線車窓からみる風景に まだこんなにも田畑のこれり」幸雲

田畑が残っているのを見て少しうれしくなりました。案外すてたものじゃありません。来てみないとわからないこともあるものです。

義弟の車で東京都心を案内してもらいました。車では松任谷由実のベストアルバムがかかっていました。指示器を左に出し車は中央高速道路に乗りました。もしかしてこれは中央フリーウェイ?しかも、カーステレオからは「中央フリーウェイ」。

「競馬場 ビール工場探しつつ 「中央フリーウェイ」ユーミンを聞く」幸雲

Trip20141227_2

歌のストーリーとは逆方向に走っていましたので、右手ビール工場、左に競馬場が見えました。

車が進むと、新宿のビル群が徐々に大きく近づき私たちを飲み込んでいきました。恐ろしく大きなビル群の谷間を車は縫っていきます。建物の壁の迫力に圧倒されてしまいました。

「新宿の高層ビル群見上げつつ 人の欲望の大きさを見る」幸雲

この高いビル群に日々多くの人が働き、さまざまなドラマが広がっている。ビルは一つが町なのだと思いつつ見上げました。

信号で止まると、横断歩道に人の壁ができていました。まるでどこかでお祭りがあるかのような人出です。向こう側が見えません。車は渋谷の繁華街付近を走っていました。
田舎の者から見れば、この人口の集中は異常に見えます。でも、これが、これが日常なのでしょう。地方都市の閑散としたした様子を目の当たりにしている私からすれば、東京のみが景気が上向いているそんな感じを強烈に受けてしまうのでした。

「ふるさとの祭より人多きこと 毎日がハレの日の東京で」幸雲

「渋谷にて景色さえぎる交差点 怒濤のような人の流れに」幸雲

クリスマスのイルミネーションの余韻を残す町並み。街の雰囲気の違いなどを見ながら、車は表参道や六本木、代官山などを通り過ぎていきました。イルミネーションに門松やら提灯などの正月準備が混ざりだして年の瀬の風景を醸し出していました。

「クリスマス過ぎて門松混ざりゆくイルミネーション年の瀬の街」幸雲

Trip20141227_3

遠景として見えていた東京タワーが徐々に近づいてきました。その足下に車を止めて降りてみました。ライトアップされた東京タワーを下から見上げと、その美しさに自然と感嘆の声が出てしまいました。東京タワーの鉄骨が組み合わさり描き出す曲線が暖かい光でライトアップされていました。以前にスカイツリーのライトアップを見ましたが、これほどの感動はありませんでした。スカイツリーは技術的にはすごいのでしょうが、効率を重んじる現在社会を反映するかのように芸術的なものをそぎ落としてしまったのではないかと思いました。一方、東京タワーの照らし出された天に伸びる曲線には建築技術と芸術が同居していることを感じずにはいられませんでした。

「スカイツリーに役目をゆずり渡せども東京タワー美しきかな」幸雲

「義弟(きょうだい)の歓待うけし東京の街の灯を見て暖かくなる」幸雲

Trip20141227_6

翌日は、地下鉄などを乗り継いで、柴又の帝釈天に行きました。もちろん寅さんの面影を探しにです。

柴又帝釈天や門前街は思っていたよりもこぢんまりとしていましたが、不意に寅さんが出てきてもおかしくないそんな雰囲気が漂っていました。東京とはいえ郊外にある町です。どことなく時間の流れが緩やかでした。

Trip20141227_4

寅さん記念館もありました。舞台となっていた「くるまや」が再現されていました。もし、ここが「男はつらいよ」のロケ地でなかったら、この町は今どんなになっていたことでしょう。おそらく、柴又に訪れる人ももっと少なかったはずです。少なくとも私は柴又に行こうとは思わなかったはずですから。映画の舞台に誘われて多くの人が足を運ぶのだと思います。それは、やはりこの町にはまだ寅さんが住んでいると言う事なのかもしれません。

Trip20141227_7

よく晴れて穏やかな昼下がり。江戸川の堤防では、のんびりとジョギングやサイクリングを楽しむ人がいました。そして、ここが矢切の渡しなのだと歌の一節が頭をよぎりました。

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昼ご飯は、「男はつらいよ」1~4作でロケに使われたという「とらや」でうどんと名物の草団子を食べました。東京のうどんは関西と違って汁が黒いと噂に聞いていました。確かめるために注文してみました。本当に黒かったです。やはり、関西人の口には合いませんでした。なんでも東京一局集中で、右に倣えの世の中にあって、こんな違いが残っているというのはうれしいことです。これがささやかな旅情というものです。

草団子はあんこが添えられた、ヨモギの団子。これも珍しいものでした。よく噛むとかすかにヨモギの香りが後に残りました。

「寅さんの面影追って柴又の 時穏やかに流るる江戸川」幸雲

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