« 第44回日本伝統工芸近畿展 | トップページ | 選挙について18歳のみなさんへ »

ひご制作中(幅引き)

Kago20150614

このところ、竹籠制作の記事を掲載していませんでしたが(更新自体が低調なのですが・・・(^^;))、こつこつ作っています。
すでに完成している籠があるのですが、記事にしてからと思っていたらずるずる更新できなくなってしまいました。

ということで、先の籠はおいておいて、現在作っているものを紹介します。

竹ひごを作っています。今日は幅引きをしました。この前、100本近くひごを取ろうとして各段階でロスを繰り返し最終的に60本ほどしか取れませんでした。
今月に入ってから気を取り直して、再挑戦しています。現在、幅引きを完了して約100本残っています。


今回は次の展覧会を目指して作ります。おそらく2年かかる予定です。
しかも、自分で考えたデザインの籠を作るということに挑戦します。方眼紙に寸法を考えながら図にしました。慣れていないので図面に書いた籠を作るのにどれくらいの長さのひごを用意したらいいのかがよくわからないのですが、先生がいけそうだというのを信じて作ることにしています。

これまで、四つ目かごをずっと作っているので、今回も極めるべく四つ目の籠を作ることにしました。しかし、サイズをこれまでよりも大きく作った方がいいということでしたので、二節ある竹を使って長いひごを取ろうと考えました。

しかし、四つめで大きい籠というのはあまりないらしいのです。というのも、二節あるとどうしても側面に節が出てくるのです。この節の高さを揃えておかないと見苦しいということでした。

私が竹林から切り出して油抜きしたものを見ると、一節50Cmあるものがありました。2節で1mです。先生もこんな長いのは見たことがないとおっしゃっていました。これでとりあえず作ることにしました。

とは言うものの、この長い節間の竹の手持ちはあまりありません。なんとか1本から100本ほど取りたかったのですが失敗しましたので、少し短い竹を使って再度挑戦です。今回は気合いを入れて丁寧に作りました。

最終的に目指すのは幅2mm、厚さ0.35mmのひごです。

今日やったのは、幅引きです。まだ、厚さは厚いのですが、いったん幅を揃えます。
割る段階で幅を、広いものでも2.5mmにしてましたので、引くにはそんなに苦労はしませんでした。ただ、片方の刃が引っかかりにくくてうまく引け無い状態でした。

打ち方が悪いのだと思い、調整しながら引きましたが結局最後まで打ち付けた刃の両側から均等に削りくずが出ることがあまりありませんでした。
なぜこうなるのか色々と考えましたが、たどり着いた結論は、片方の刃が鈍っているのだろうという結論。次回、幅を引くときには研ぐ必要があります。

後は、センがけで厚みを揃えます。ここでのロスがとても心配です。

|

« 第44回日本伝統工芸近畿展 | トップページ | 選挙について18歳のみなさんへ »

コメント

はじめまして

竹を使用した色々な工芸品などを調べながら
見よう見まねで挑戦を始めたのですが、
荒剥ぎをする際に、どうしても必ず一度、節のところで折れてしまい、そこからはじめると、今度は皮目側が薄くなり途中で終わってしまいます。
節を超える際、何かコツがあるのでしょうか?

投稿: 紅華蒼蓮 | 2015/06/26 00:31

紅華蒼蓮さん。コメントありがとうございます。
竹工芸に関心をもって、私のブログを来られたことをとてもうれしく思います。
さて、竹ひご作りに挑戦されているとのこと。
私も、そんなに得意ではないので、アドバイスするのも恐縮すが、私が学んだことで参考になることがあるなら幸いと思ってコメントします。

実際に節を超えるのは難しいです。私もよく失敗します。
まず、ご覧になったかと思いますが、ヒゴ作りで過去に書いた記事で参考になるものを紹介しておきます。

竹ヒゴとりのコツ覚え書き 2010.09.25
http://kounsai.cocolog-nifty.com/bamboo_baskets/2010/09/post-6773.html
竹の割方のコツ覚え書き2 2010.12.08
http://kounsai.cocolog-nifty.com/bamboo_baskets/2010/12/post-abd8.html
ヒゴ取り覚え書き 2011.01.30
http://kounsai.cocolog-nifty.com/bamboo_baskets/2011/01/post-1abf.html


文面から、詳細がよくわからない部分もあるのですが、想像で書きます。

竹は2分の1ずつに割っていくのが基本です。それは、強く曲げた側が薄くなっていくため、竹の真ん中に両刃の刃物をまっすぐあてれば、割れた竹の歪みは均等になり片方に寄っていくことがないため、割りやすいのです。
これは剥ぐ時も同じです。紅華さんは、もしかしたら、荒剥ぎの段階で目的の厚さに近い状態を目指して片側によって剥いでおられるおられるのかもしれません。できないこともないかと思いますが、慣れるまでは、半分ずつ剥いでいくようにされた方がよいかもしれません。

基本的に竹は生えている状態で上なっている側から割るのが基本とされています。もちろん節を超える所で失敗しそうになったら、途中でやめて反対側からも剥いだりしますが、基本に沿って竹の上側から割るほうが節を超えるときに折れる確率が少ないように思います。

それから、節を超えるときの刃物の扱いですが、慣れてくるまでは節の手前で一旦止め刃物をこじる(刃物の先端を進行方向に進め、柄側を進行方向とは逆に戻す、そしてこの反対の動きを何度か繰り返す)と、パキッと剥がれる感じで節を超えることができます。

もし、節のところで折れたら、そこからすすめるのではなく、反対側からまた節の方向かって剥いでいくとよいかと思います。

皮目側が薄くなるという事は、先にも書きましたが皮目側が強く曲がってしまっているため薄くなってしまうのです。薄くなりそうになったら、刃先を皮側向け気味で進めます。つまり、刃物の研いでない側で身側を押さえつつ割すすめるという感じです。うまくいかないなら、手で割いてもよいかと思います。

「竹は刃物で割るのではなく繊維を剥がす」というのが極意なのだと私は思っています。刃物はその剥がれるきっかけに過ぎないのです。

実際どのように割っておられるのかわかりませんので、的を射た回答になっているかわかりませんが、参考になるなら何よりです。

投稿: 幸雲 | 2015/06/26 21:50

幸雲さん
詳しいご返答、本当にありがとうございます!
ご解説いただいた内容を元に、手元にある竹を割ったところ綺麗に割ることができました!
しかし、荒はぎの際今回は身側が薄くなりそうになったので、薄くなった側に刃先を向けて剥いだところ繊維がどんどん内側に裂けていってしまい反対側から試しても同じようになってしまいました。
剥ぐ際に使う刃物は、金銭的な問題からまだ細身の鉈がないため
両刃で元から先までがほぼ直線になっている厚さ五ミリ幅2から3センチの鍛造ナイフを使用しています。
使用した竹は先日書き込んだ際は真竹でしたが手持ちの物が残念な事になくなってしまいましたので、作業が難しいのを覚悟に別用途の目的で取っていた最大サイズの矢竹の二年古を使用しました。
身の側が薄くなった時、剥ぎ方に注意点がありましたら、どうか、ご教授お願いいたします。

投稿: 紅華蒼蓮 | 2015/06/27 19:40

紅蓮さん。コメントありがとうございます。

うまく行ったようで、何よりです。
今回は身竹が薄くなってしまったとのこと。
割り、剥ぎの時のコツはどちらも同じです。身竹が薄くなれば今度は身竹側に刃先を向け気味にして進めます。

竹は曲げた側へ寄っていくのです。(曲げた方が薄くなる)
これは、刃物を使っても使わなくても理屈は同じです。

皮側が薄くなってきたら刃先を皮側に向けるというのは、刃物を使って皮側の曲がり具合を抑え、身側の曲がり具合を強めるということです。

皮、身どちらかにより始めたら早めに刃先を薄くなった方に向けていきます。
そして、注意すべきは刃物を持っている側だけではなく、竹を持っている左手の加減も重要です。刃物を変えると同時に左手でヒゴの曲がり具合を調整します。

薄くなり始めている側の竹の曲がり具合が弱くなって反対側の曲がり具合が強くなっているかに注意してみてください。

そして、少しずつ剥ぎ進めます。これは微調整しつつ剥ぎすすめるということです。
身側に寄りかけたらすぐに、刃先を身側に向けて作業を続けるのです。

この理屈がわかりにくければ、実験として、2回目位の剥ぎの時、少し剥いだ状態で、剥でいない側の竹を左脇にはさみ、左手で皮、右手で身を持ち左手内側に皮竹を沿わしながら、手首を開くようにしながら割いてみてください。そして、曲げ具合を調節しながらどう裂けるか観察してみてください。上に書いた理屈が理解できると思います。

また、竹の状態によってはいくら頑張ってもうまくわれないものもあります。今回は矢竹を使われたということなので、真竹よりも厚みが少ないためうまく行かなかったのかもしれませんね。

投稿: 幸雲 | 2015/06/28 11:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41440/61743486

この記事へのトラックバック一覧です: ひご制作中(幅引き):

« 第44回日本伝統工芸近畿展 | トップページ | 選挙について18歳のみなさんへ »