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鉄線編み盛り籠(征割竹)その4

Kago_tessen2015_3

前回までで、縁竹に編み竹をはめ込みましたので、後はこれらが外れないようにするために、かがるだけです。これまでもよく作ってきた花籠のパターンならば、外縁と内縁で籠を挟んで籐でかがります。

基本的には同じなのですが、今回のタイプの籠は縁に押し込んでいます。これだけでは、固定できませんので、柾割竹で上下から挟んで籐でかがり縁に固定します。

 

以前の教室で購入した教材についていた柾割竹は例えば1cm位の幅の竹を2mm位ずつの幅で5本に割、片側は割り切らずに繋がった状態にしたものでした。これにより竹の皮の部分を上したまま丸く曲げることが可能になります。木材の柾目のように割った竹なので征割竹というのかなというのが私の解釈です。

さて、今の教室では、美しく仕上げるために、柾割竹は1本ずつ作り面取りをして最後にそろえて、針金で籠に固定して籐でかがっていきました。つまり、柾割竹は表5本、裏5本の計10本用意しました。長い竹でひごを作るので、ねじれないように割らなければなりせん。長いひごをとる経験が少ないため、気をぬけばネジレてしまいそうになり、少々苦労しました。

そして、綺麗な丸い籠に仕上げるために、今回は縁竹と征割竹は丸く曲げる道具(円筒形の金属製の筒をガスコンロで熱してそれにヒゴを沿わせて曲げる道具)を使いました。そのため、まるく綺麗な縁竹と征割竹を用意することができました。

Kago_tessen2015_4さて、用意した征割竹は表裏それぞれ5本ずつ束ねて重なり代を削った後、針金で籠に仮止めしていきます。征割竹のおおよそ長さを決めて切りそろえます(短くなりすぎないように)。上に重ねる部分は、仮止めの段階では削らずに、4分の3程度籐でかがって長さが確定してからて、ピタッと重なるように、重なり代を斜めに削ります。これは、枠にきちっと固定していくと少しずつずれてくるためで、ある程度固定されてから作業をします。あまりギリギリまで固定すると削ったり長さを調整する作業がしにくいので注意です。

さて、征割竹をどのへんから固定するかです。これは縁竹の重なり代のある部分から始めます。

今回の籠の縁竹は編み竹の力に負けるのを防ぐため、木工用ボンドで止めていますが、基本的に籐かがりはこの重なり代を籐できちんと抑えて置かなければなりません。
ですから、重なり代を抑える位置の穴を通すとして、均等な位置を抑えるように配置し、印をつけておきます。通す穴も力がかかっても網目から抜けない穴を通します。
そして、この時に注意しておくのは、籐を通す穴をどれにするのかを決めておくこと

かがりながら考えるのは間違える元です。事前に印をつけとくと安心です。かがる位置が極端にずれていたりすると、完成した時に見た目が悪くなるためです。(もちろん、均等にかがっておかないと、力のかかり具合のバランスがよくないということもあると思います。)

柾割竹は、編み竹を押さえ固定するためだけではなく、実際に籠を使うときの持ち手になるという役割があります。ですから、結構手触りなどに影響します。この部分を握ったときに、縁と籠部分の段差をなくし、ヒゴの角がたって手が痛いということがないようにしなければなりません。柔らかい手触りで気持ちよく使うためには、手に当たる縁竹、征割竹の角を丁寧に面取りをしておく必要があります。

使う人の立場に立って物を作るということも大切ですね。そうやって心配りがされた道具というのは美しくなると思っています。機能美というものはそういうものなのかもしれません。

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