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堺アルテポルト黄金芸術祭(竹のインスタレーション)

堺市で開催されたアートの祭典「堺アルテポルト黄金芸術祭」(3月11日から3月21日)を見てきました。

この「堺アルテポルト黄金芸術祭」は、堺市の歴史や文化と今に伝わる伝統工芸がおりなすアートから堺の魅力を発信するという趣旨で行われたイベントです。

とはいっても、私はすべてを見てきたわけではなく、堺市役所高層館21階に展示された田辺先生の竹のインスタレーションを見てきました。

Sakai20160319__2

ちなみに、堺市役所の展望台は仁徳天皇陵、堺港はもとよりあべのハルカスなど大阪市内のビル群も見渡せます。まさに、古代と現代を一望に見渡せる場所といえるのかもしれません。

さて、エレベータから展望室へと移動して一番最初に目に入るのが、床から天井にかけて伸びる竜巻のような造形物です。
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Sakai20160319__1

【出品作品】
竹のインスタレーション 「天と地」

BambooInstallation ”The Heaven and the earth”

「世界は天と地の両面を持ち、またその中に生きる人もその両面のなかに存在する。 常に存在する2つの相反する面は、どこにも存在し人はその中で生かされている」
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この作品は、以前、正木美術館で2012年に開催された「田邊竹雲斎の世界」という展覧会で、美術館の和室の真ん中に作成されたインスタレーションと同じ形だなと思っていたら、タイトルも同じものでした。

確か、田辺小竹先生がインスタレーションという作品を作りはじめられたのはこのころからだと思います。形に残る作品ではなく記憶に残る作品ということでした。
展示が終われば解体され、ヒゴ達はまた別の場所で生命を吹き込まれ新たな作品に生まれ変わるのです。残るのは見る人の心の中というアートの取り組みです。

正木美術館では生命の力があふれるように和室から廊下へと作品の広がりがありました。でも今回は、場所の制約からか、または広い空間だったからなのか、あふれんばかりの生命の躍動という迫力は少し弱いように感じました。しかし、大きな作品なので初めて見る方の多くは目を奪われ、声をあげて鑑賞されたことと思います。

先生はフランスでもインスタレーションを作成されており、現在フランスのギメ美術館でも同様のインスタレーションの作品を展示されています。(つながり田辺小竹

小竹先生のインスタレーション関連の記事


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すでに、終わっていますが、一応情報を掲載しておきます。

開催期間:2016年03月11日(金)~2016年03月21日(月)

時間:10:00~16:00

会場:大阪府堺市堺区 旧市街区環濠内 4エリア

会場URL:http://sacayarteporto.com

参加アーティスト
田辺小竹、片桐功敦、ウエダリクオ、Steen Rasmussen、七野大一、西村佳子、今井紀彰、フジオカヨシエ、中村岳、滑川みさ、Francesca Llopis、Victoria Raval ほか

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コメント

幸雲さん、こんにちは。
田辺小竹さんというアーティストは存じ上げませんでしたが、
力強い作品ですね。
ご紹介いただいた写真からでも、躍動感はきちんと伝わってきますよ。
我が家にも竹でできた椅子がありますが、
竹という素材は本当に奥深くておもしろいですね。

投稿: hanano | 2016/03/27 18:09

hananoさん。コメントありがとうございます。
小竹先生は、今回のようなアート作品やオブジェを竹という素材で作っておられますが、伝統的な竹工芸の伝承者でもあり、伊勢神宮の式年遷宮の宝物の制作にも携わっておられます。伝統に裏付けされたアートと言えます。

日本では、竹工芸の工芸品への関心が強いと感じることは少ないのですが、海外ではとても注目されており、美術系の竹工芸をされる方の顧客は海外のコレクターが多いようです。

先生の作品も大英博物館が購入したり、宮内庁が購入したりしています。美術系の竹工芸の世界は名前を襲名していきます。小竹という名はやがては竹雲斎という名を受け継ぐ者の名前です。先代が亡くなられてもう3年ほど経ちます。小竹先生も近い内に竹雲斎を襲名される日も近いのではないかと思います。

ちなみに、フランスのギメ美術館で現在、同様のインスタレーション(もっと巨大です)の展示をされています。9月頃まで展示しているそうなので、フランスに行かれることがございましたらお立ち寄りください。

投稿: 幸雲 | 2016/03/27 22:24

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