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四代田辺竹雲斎 襲名展

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大阪高島屋で開催されている四代田辺竹雲斎襲名展に行ってきました。

伝統的な技術に裏打ちされた伝統的な美と、斬新な現代を生きるアートとしての工芸。保存されるべき伝統工芸ではなく、伝統的な技術を受けベースとして、現在の新しい竹工芸の美を求め続ける竹雲斎のこれまでの軌跡とこれからの発展を感じさせる素晴らしい展覧会でした。ぜひともご覧ください。

大阪展 高島屋大阪 6階美術画廊 2017.4.26(水)~5.2(火)

東京展 高島屋日本橋店 6階美術画廊 2017.6.28(水)~7.3(月)

6階画廊ではなく、通常のスペースではなく、広めのレイアウトに変更し、映像コーナーや、作家紹介など、まるで、美術館のような展示がされていました。

今回は、襲名展ということで、四代竹雲斎氏がこれまで取り組んでこられた活動や、その時々の代表的な作品群を一挙に紹介するような展示になっていました。

また、映像展示では、フランスのギメ美術館で作成したインスタレーションを紹介する映像が流れていました。
(高島屋の1階の外側にあるショウウインドウには、竹の大きなインスタレーションが展示されています。)

伝統工芸は古いものを守るものではなく伝統的な技術をその時代にあった形で新しい物を生み出していくものという話を竹雲斎氏から伺ったことがあります。
これまでの作品群は、その時々での挑戦されてきた成果でもあると思います。

その結果、伝統は踏まえつつも、初代から三代までの竹雲斎の作品とはまた違った現代的な作品を多く作ってこられました。

今回注目したのは2つ。
私が好きな煙草入れをアレンジした「提げ物十二支」です。
これは、蒔絵の若宮隆志さんと木彫の小黒アリサさんのコラボ作品です。十二支をテーマに若冲の絵から蒔絵を施してあるのですが、根付が現在的というかかわいいものになっていてそのアンバランスがとても魅力的なのです。

そして、今回の展覧会の中で私が最も注目してみたのが、 Disappear というシリーズです。
これは、コンピュータ技術と工芸の融合を目指して取り組まれた作品群で、コンピュータによる数学的な設計や3Dプリンタなどを活用して設計されたものを、竹による工芸の技術で作品に仕上げたというもの。

解説に「先端工芸」という言葉が書かれていました。「伝統工芸」という言葉の枠を突き破り、さらに発展させるという挑戦的な思いを感じました。

その言葉どおり、この作品群はスタイリッシュで、モダンで、これまでの竹の工芸にはなかった美しさを表現しています。おしゃれなレストランなど空間にスポットライトを当て展示されていたらとてもステキな作品です。

伝統的な籠に、ヒゴを籐でかがって組むような技法がありました。この作品も基本的には籐でかがって組んでいるのですが、連続する螺旋が組み合わさって作り上げるフォルムは今までになかったものです。

透かし網の籠などでは、動きながら見ると、ちらちらと籠の表情に動きがありましたが、この作品は見る角度によりさまざまな表情を見せますが、従来のものとはまた違う魅力があります。連続する輪は、見るものをひきつけます。私はこの作品の前に立ち随分と長い間見ていましたが、まったく飽きません。そんな心を奪う魅力を感じました。





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