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鳳尾竹とは。 鳳尾竹花籃―雲龍―

4代竹雲斎「雲龍」に使われている「鳳尾竹」。

鳳尾竹花籃―雲龍―  竹雲斎襲名展
http://kounsai.cocolog-nifty.com/bamboo_baskets/2017/07/post-9fb3.html

本当の煤竹でも、茅葺きの家屋がほとんどなくなった現在においては入手が困難となってきました。そんな中で、この作品に使われたものは、さらに希少な煤竹ということを伺いました。私は”鳳尾竹”とは聞いたことがなかったので、実際にどのような竹なのか気になりました。

とりあえず、ネットで検索してみると、南方系の笹のような画像がヒットしてきます。
この竹というか笹が?どうも、煤竹とイメージで結びつかないので、あちこちの記事を読んでいくと、この南方系の笹はホウライチクもしくは、その変種のホウオウチを含めたもの別名が”鳳尾竹”という説明されていました。確かに、鳳凰の羽という感じの姿です。でもこの竹が茅葺の家屋に使われているとは到底考えられません。そこで更に調べてみると・・・

過去に放送されたNHKの番組「美の壺」で3代竹雲斎さんが東北や山陰を回って探したと伝えられています。

NHK「美の壺」 File37竹かご
https://www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20070209.html

茅葺きの家が多く残っているということもあるのでしょうが、”鳳尾竹”とは雪国で多く使われている竹ということになります。ヒゴの丸みからみて細い竹です。一般的に真竹や孟宗竹といった太い竹は、寒い地域に行くほど少なくなり、細い竹が多くなっていきます。

おそらく、”鳳尾竹”とは、雪国で生育可能でしかも人の生活によく使われている竹の別名ということになるのでしょうか。そんなことを思いつつ、検索を進めていくと、

新潟の竹工芸家であった小菅竹堂の作品を紹介するサイトに答えがありました。

「竹の美術館」
http://www.i-officek.com/museum/semi/semi8.htm#houbichiku

「ネマガリダケ(根曲竹)」 の煤竹になったものを「ホウビチク(鳳尾竹)」と呼んでいたとのことでした。

なるほど、これなら納得です。ネマガリダケは、雪国に生える細い竹です。竹籠やザルなどにもよく使われています。茅葺きの家屋の材料に使われていてもおかしく有りません。説得力がありあます。

いずれにしても、茅葺屋根の家がほぼ絶滅した日本において、ネマガリダケに限定した煤竹を入手すること自体、如何に困難かということは、火を見るより明らかです。しかも、上質の「鳳尾竹」をとなればなおさらです。

今後、四代竹雲斎以降で鳳尾竹を使った新しい作品というのは、なかなか見ることができなくなるかもしれません。

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