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落とし作成

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籠ができたので、落としを作成しました。久しぶりだったので、どうやって作ったのか忘れてしまっていました。
落としは花を生けるの竹筒です。花籠には必須です。でも、単純に切ればよいというものではなく、綺麗に作ろうとすると結構手間のいる作業が必要になります。

(写真は染色後のものです。)

今回は、小さい網代の籠用と以前から作って放置していた四つ目編みの籠用を合わせて作りました。

小さい籠用は随分前に油抜きしておいてあった竹に細いものがあったのそれを使いました。そして四つ目籠の方は少し大きめなので太い竹が欲しかったのですが、油抜きして持っていた竹は、節に穴を開けていたので使えませんでした。そこで、昨年末に切り出して青竹のまま陰干しにしていた竹を急きょ油抜きして使いました。
(乾燥具合が少し甘い感じもしましたが、薄くしたあとエアコンをかけた部屋に何日か置いてあったのですが、それでも変形しなかったので、問題ないと判断しました。)

落としは、底側を上にして、多面体を作るように面を作りつつ竹割包丁で表皮を剥いでいきます。繊細な籠は面の幅を狭くして面を多くとります。逆に荒編みの籠の落としは幅を広くして面の数を減らして作るそうです。
そして、落としの身の厚さも同じようなことが言えて、繊細なものほど薄く、荒編みほど厚く仕上げるそうです。
これで荒編みの力強さに負けないように落としも荒々しく見せるということなのでしょう。

そして立ち姿としては、上の方が少し厚くしたほどすっと細く(気持ち)なるのがよいとのこと。

剥いだ後は、本式からすると、専用のせんで磨くとのことでしたが、私は本式ではいかず、小刀で表面をけずりました。
そのあと、ペーパーがけをして、切り口の面取りをします。

本来ならば、底を調整してトースカンで線をひいてから切り、落としの傾きを調整してから、上部の高さに合わせて切って、上部の面を調整。その後面取りをしますが、底は切ってしまっているので、底面調整と高さ合わせと面取りで終了です。

反省点

素材の竹の寸法について
どちらの落としも、材料の作り方がいまいちでしたので、次回への反省としては、材料の段階で、置いた時の一番したから節までの間をちょうどよいと思われる長さに揃えてしまっていたことです。
落としの下側の節の長さは、最後に仕上げるので、長めに残しておかねばなりません。そして作業もしにくいのです。

落としの面の数について
落としは、竹の面を落として多角形をつくるように皮を削いでいくのですが、今回少し一面の幅を広くとってしまい、面の数が少ない落としになってしまいました。
今回私が作った籠は繊細なものなので、もう少し幅の狭い面にして多くの面をとってもよかったということでした。なかなか奥が奥が深いなと思いました。

小さい方の籠用のものは、面を残そうとしているうちに、角がみんな落ちて、丸い筒になってしまいました。


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コメント

幸雲さん、こんにちは。
このような花器を「落とし」というのですね。
初めて知りました。
無駄なものがない、すっとした形がきれいですね。
だからこそ、納得のいく形に仕上げるのが難しいのでしょうか。

投稿: hanano | 2017/10/15 13:35

hananoさん。ご無沙汰しています。コメントありがとうございます。

この竹筒は、単独で飾る花器ではなくて、竹籠の中に入れて花を飾る竹筒を「落とし」と言います。籠とセットで一つになります。

籠の脇役っぽいですが、作ってみるとこれはこれで、なかなか奥が深いものがあります。

投稿: 幸雲 | 2017/10/28 21:54

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