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一汁一菜

土井善晴(家庭料理研究家)の「一汁一菜でよいという提案」という本を読みました。

一汁一菜・・・つまり、ご飯と味噌汁そしておかずが一つという食事を基本ということです。これは15年前に読んだ幕内秀夫「粗食のすすめ」でも提唱されていました。こちらは管理栄養士である筆者が、お菓子食など食の乱れが言われる中で、日本人としてきちんとした発酵食品である味噌や醤油を使い、ご飯を中心として具沢山の味噌汁と魚等のおかずをきちんと食べ、おやつには芋やおにぎりを食べよう。ざっとそんな内容だったと思います。食べるべきものとしての一汁一菜が語られていました。

そして、土井善晴氏の方は、栄養とかそういうことではなく、家庭料理というアプローチでの一汁一菜の提案でした。つまり、現代の家庭料理というのは、主食と副菜という西洋の栄養学から取り入れられた概念は、日本人の栄養状態を良くしたという功績はありますが、女性も外で働くようになった現在ではとても重荷になっています。

つまり、メインデッシュを決めて副菜を作ってという、レストランのようなことを毎日家庭で行おうとしているのです。メインディッシュを決めるような料理は、イベントのごちそう・・・つまり、「ハレ」の日の特別なメニューなのです。毎日手の混んだハレの日の料理ではつかれてしまう。じゃ、日常である「ケ」の料理とはなにか・・それが「一汁一菜」であるという提案なのです。

手を抜けと言っているのではありません。食事を作るには、下ごしらえなどの手間はかかるのです。ではなにかというと、システムとして一汁一菜を取り入れるということを提唱しているのです。
つまり、おかずは何かを考えるのではなく、季節の野菜などで具だくさん味噌汁を作り、焼き魚など一品を添える。それでいいではないかというものです。

私はとても共感しました。言っていることは「粗食のすすめ」と同じなのに、結構説得力がありました。それは、毎日作って食べるという生きる上で大切な事が現代の社会ではとても雑に扱われているそんな感じの中での丁寧に作って丁寧に食べる。とても大切なことであるように思いました。そして、実践しています。

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