カテゴリー「書籍・雑誌(竹関係)」の記事

「ザルとカゴを編む」

"稻垣私のブログのアクセス履歴をみると、竹の油抜きや竹のヒゴの作り方というキーワードでの検索がとても多くあります。竹や竹籠に関心を持っておられる方が多いのでしょうか。もしそうならうれしいことです。

さて、そんな人にお勧めの本は稲垣尚友著「職人の技に学ぶ竹細工 ザルとカゴを編む」(日貿出版)です。以前にも紹介した本のシリーズです。

今回の本はとても興味深いです。

カゴの編み方の解説は、手提げカゴ、ザル、投げ入れカゴ、肩掛けカゴの4種類です。
これらのカゴの編み方で目新しい紹介は、きっちりとした寸法のカゴを作るために木型を作るところから紹介されていることです。そして、竹ヒゴでの縁巻の方法が写真を多用して紹介されています。これは、参考になる人も多いかと思います。

また、油抜きやヒゴの作り方でこのブログに来られる方には魅力的な記事も掲載されています。
油抜きは、以前の紹介記事では書きませんでしたが、灰を使った方法を今回は写真入りで紹介されています。
そして、綺麗なヒゴを作るためにはどうしても必要になる幅引きの道具の作り方が、順を追って紹介されています。もちろん寸法も書いてあります。
竹からヒゴを作る手順も紹介してあります。紹介は全て写真です。作業がとてもイメージしやすいと思います。

これだけでできるかどうかはわかりませんが、随分と参考になると思います。最近の
竹籠関係の本では1、2を争う分かり易い本では無いかと私は思います。

竹に関するコラムも興味深いです。今回は竹の学校の話。最近竹の世界に入ってくる人のことや今後の竹の世界のことです。近江八幡であった廣島さんの展覧会にもふれておられます。

私が心に響いたこと。
この本に竹を編む心得が紹介されています。拾い出すと、大体次のようなものです。

竹を編む心得

  • 平常心をたもつ。(竹に逆らわない)
  • 上手くいかなくて当たり前。先を急がない。
  • 悔しがった後で工程を見直すと原因がわかる。
  • 間違えたところまでほどいてやり直す。
  • 「急がば回れ」と呪文を唱える。

これは、最近私が悟ったこととまるで同じです。そう。まさに、これなのです。
この心のコントロールがなかなか難しいのです。以前紹介した本にも書いてありましたが心には響いてませんでした。本を読んだだけでは、その重要性を理解できないということもあるのです。


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「現代の名工 廣島一夫の手仕事」展示記録集

2012年8月に滋賀県近江八幡市で開催された「暮らしの中で息づく竹の道具たち -現代の名工 廣島一夫の手仕事展」の展示会記録集を水俣のカゴ屋さんからいただきました。
出品作品の一部の紹介や会期中に行われた対談の記録、実演や販売に参加された職人さん達の紹介。そして、職人としては一線を退かれ今は養護老人ホームで過ごす廣島さんをたずねてのレポート。
35ページほどの冊子ですが、内容は濃いものがあります。

どこか、インターネット上で紹介されている方はおられないかと探しましたらありました。
私がこの冊子をいただいたのは随分前です。欲しい方はお早めにお問い合わせください。


対談記録の中にあったのは、若い職人が途絶えた時期も長かったが、それでも途切れなかったのは、廣島さん達の踏ん張りによるもの。しかし、「もはや個人の踏ん張りだけでは支えきれる問題ではない。職人が暮らしていける収入がなければ、その仕事は消える運命にある。言い換えると、需要がなければ、稼業として成り立たない。」状況だといいます。

一次産業や伝統的な手仕事は皆同じことが言えます。社会が効率化を求め「安くてほどほど」のモノを求める中、輸入物や安い工業製品に手仕事が立ち向かうには限界があります。特に、農村に根ざす「青物」は難しい環境にあると言えます。

そんなことを考えながら、廣島さんをたずねたレポートを読みました。すると、山村出身の廣島さんはこんな事を語っています。

「水は純粋です。水は上から下へ、(上の村が下の村を)養のうちょっと思うとよね。じゃっきん(だから)、奥の方の者に文句を言うな、て(笑い)。どこも、下流の隣村が得をしとる。(奥の集落)が貧乏しちゃあ、いかんよ。(奥の集落が)成り立つ方法を考えにゃ」

筆者は、「下流域に住む者は奥山に暮らす人たちを粗末に扱ってはならない。僻村が荒廃してはいけない。」と、廣島さんの言葉を解釈しました。

私は、さらに、これは竹職人のことをも言い表しているのでは無いかと思いました。さらに広げて、生産者と消費者の関係をも語っているようにも思えます。

私達が使うモノというものは、必ず誰かが作ったモノです。下流である私達消費者は、安さ便利さを求め、利便性を得ています。そしてモノそのものや価格に対して安易に文句を言ったりします。しかし、それを作った人はそれなりに苦労もし、安く買いたたかれ苦しい環境にあるかもしれません。私達消費者は、目の前のことだけに気を取られ「上流」でどのように生産されているのかという所まで気が回らないのも事実です。

本当に、欲しいと思ったものが気がつけば私達の身の回りから消えている。日本の伝統工芸だと世界に発信しようとしても、海外で生産されたモノの逆輸入品が大半だったりする。
日常の暮らしの中から消えてしまったものは稼業としては成り立たず、知らないうちに消えていてしまっている。日本の農産物でも、中間の加工業者が安いからと輸入品に頼ったため、生産がされなくなり、消費者が国産を求めたときに、すでにその需要を支えられる供給が無くなっていて、結果、産地偽装が起こり、消費者は不利益を被る。世の中は、繋がっており、国内で上手く循環出来ていなければ成り立たない。

消費者は川上の事に思いを馳せ、生活が成り立つように考えねばということです。消費者がモノを選択する時に、自分が大切にしたいと思う川上を支援する思いで選択すれば、川上も潤うということです。それが私を含めた現代の消費者に欠けた視点なのです。これを廣島さんは平易な言葉で言い表したのではないかと思いました。


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農水省の広報誌に竹特集

なんと、農林水産省の広報誌が竹特集でした。竹の種類や利用方法、竹林保全や地域振興についての紹介記事です。広範囲を簡潔に説明されており、関心の無かった人にも興味を持てる記事だと思いました。いずれにしても、竹を取り上げてもらえるというのはうれしいことです。

農水省のホームページで広報誌の前ページが掲載されています。(2013年aff(あふ) 1月号)

都会で、竹材を植えられる例もあり、それに適した品種改良が行われ生産されているという記事もあり、面白くよみました。竹工芸についての記事には、高江さんのバックが掲載されていました。しかし、説明が貧弱なのが少し寂しい。どこかのインターネットのショップサイトからとってきたようなカタログ的な紹介記事になっていました。もっと、竹工芸について詳しく書いてくれたらいいのにと、思いました。

でも、農水省だから竹材やタケノコなどの農産物、林産物としての利用に主眼がおかれるのでしょうね。文科省や経産省が取り上げたらその辺に力がはいるのかもしれません。

先月、アクセスログをチェックしていたら妙に東京からのアクセスが多いなと思っていました。もしかしたら、この雑誌の記者がネタをさがされていたのでしょうか・・・。たぶん、関係ないですね。(^_^;

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「現代の名工 廣島一夫の手仕事」展レポート3

Kago20120803_11  すばらしい作品に触れ、折角なので図録が欲しい思いました。今回の図録はなく、「山里の竹籠職人」が売っていました。この本は以前から関心を持っていて、是非手に入れたかった本です。アメリカで廣島さんの作品展をしたときの図録の翻訳版なのです。つまり、今回会場で見た作品が全て掲載されているはずなのです。
 すぐに買い求めました。それと、もう一冊「かたりべ文庫 職人の手仕事Vol.5 竹細工 廣島一夫」も購入しました。こちらの本は、廣島さんの作品はもちろんのこと、竹籠職人になった生い立ち、アメリカでの展覧会をすることになった経緯などが紹介されています。廣島さんの竹に対する思いも紹介されています。
 この本を読んで作品を見れば、少し作品の見え方も変わるはずです。作品には物語があってこそ魅力が増すのだと思います。特に廣島さんの言葉はなかなか心に響くものがあり、もっと聞いてみたいなという気持ちになりました。

どちらも良い本です。おそらく、関心を持って会場を訪れた方はもれなく手にされたことと思います。手元に置いておきたい本です。

Kago20120803_12 余談ですが、山里の竹職人の裏表紙の写真がセンスいいなと思いました。

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火を使わない油抜き

竹を火であぶる油抜きの方法をこれまでやってきましたが、もっと簡単にできる方法がありました。

多くの竹に関する書籍やインターネットでも、油抜きの方法は火であぶる乾式と苛性ソーダで煮る湿式の2つの方法しか紹介されていませんでした。
しかし、これらは火事の危険や薬品の処理の危険性などの不安がつきまとうものです。また、手軽にできるというものでもありません。

もっと安全な方法はないかと思っていたところ、実はあったのです。

「やさしく編む 竹細工入門」稲垣尚友著 日貿出版社

稻垣 尚友: 竹細工入門―やさしく編む

この本の中に、実に簡単な方法が載っていました。都会では手に入りにくいかもしれませんが、田舎では身近にある物を使えば、それを竹にこすりつけ拭き取るだけで完了です。素手でさわっても大丈夫なものを使います。

P100411
実際、私はこの記事を読んだとき、疑っていました。ところが試してみて驚きました。本当に油抜きができるのです。(写真参照:左:金だわしで洗ったのち処理を処理をした竹。右:金たわしで洗っただけの竹)

その方法とは・・・。

これは著者に敬意を払ってここには書きません。是非、本をご覧ください。
価値ある情報は簡単に手に入れるべきではないのです。


追記:2012/02/26,2016/9/25
この記事の閲覧回数が増えていますので参考に関連記事を追記します。

竹の食害関係の記事

油抜き関連の記事

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華道の世界からみた竹籠の美

華道の世界から竹籠にアプローチした本がありました。
ついつい、買ってしまいました。

竹器にいける
監修 池坊専永
日本華道社

この本は、竹籠を作る者の視点から本ではなく、監修者の名前からもわかるように花を生けられる方の視点から編纂された本です。

竹籠や寸胴などの竹の花入れ(竹花器)に凛とした花が生けられた写真が沢山掲載されています。華道の名門、池坊の流れをくむ方々の作品です。どれもすばらしい。

竹籠の美しさだけではなく、花が生けられことにより全体としての調和が見事です。
こんなに、洗練したようにはできませんが、竹籠に花を生ける時の参考になります。また、生ける時のポイントなども掲載されています。(竹花器が中心です)

しかし、特筆すべきは2種類の竹籠の作り方が掲載されていることです。生け花の本なのに、作り方が書いてあったことには驚きました。
一つ目は、「四海波竹籠」です。初心者向けの講座などでよく教材に取り上げられています。私も作ってみたくて、以前に、新聞に掲載されていたこの籠の作り方やネットに掲載されている写真などから手探りで作った籠です。写真も豊富で丁寧な解説が付いています。

もう一つは、「編み残し籠」です。蛇籠を途中でやめたような感じの籠です。六目編みが基本になった籠です。山野草が似合いそうな、野趣のある籠です。

竹籠の職人や工芸家が作った美しい籠と、華道家の洗練された生け花。美と美のコラボレーションとも言える美しい写真集。是非一度、ご覧いただければと思います。

でも、華道としての竹籠に生けるのもすばらしいですが、竹籠には野の花を一輪そっと生けるというのも、趣深くて好きですね。それは茶道の世界の見方なのかな。

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写真が豊富でわかりやすい「やさしく編む竹細工入門」

 今回紹介する「やさしく編む竹細工入門」は、初心者が知りたいことをわかりやすく紹介した竹細工入門書の良本です。

稻垣 尚友: 竹細工入門―やさしく編む「やさしく編む竹細工入門」稲垣尚友 著 (日貿出版社) 

著者は、熊本で修業した竹籠職人(青物師)です。青竹を使った、いかにも職人さんの作る籠が教材として登場します。色紙掛けと六ツ目籠、そして買い物籠の3つの作り方が紹介されています。

本の後書きにも「段階を数段飛ばして駆け上がることはできません。ある日突然、カゴが編めるようになります。」とあります。すぐには上手にならないがやれば少しずつでも上達するということです。竹と親しみ気長に数をこなして、買い物籠が作れること目標にするように課題を提供しているのかもしれません。

この本の特徴はとにかく、写真が多いことです。各行程を細かく写真で紹介されています。総ページ数126ページのところ約100ページが竹籠の制作行程の紹介に使われています。

竹の基礎知識や作業についても初心者が知りたいという情報が盛り込まれています。竹の採取、保存、ヒゴの作り方と豊富な写真で本当に分かりやすいと思います。特に初心者で手元におく本というならこの本はおすすめです。

竹についての基礎知識についてはどの本でも同じようなことがかかれています。しかし、油ぬきの方法についての紹介の中に、これまでの本にはなかった方法が紹介されています。今度試してみたいと思います。

また、個人的には竹ひごでの縁巻きの仕方がとても参考になります。巻きはじめの部分、ヒゴの継ぎ方、始末の方法。とてもわかりやすい。ポイントを押さえた本の作りとなっています。

全体を通して、「入門」の名前に偽りはありません。かゆいところに手が届くという感じがします。こういうのが本当の入門書といえるのかもいれません。


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火を使わない油抜き

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竹工芸の魅力を余すことなく紹介

竹工芸の魅力を余すことなく私たちに見せてくれる本がありました。この本はとても良い本です。満足度90%です。あとの10%は何か・・・。この本の記事は英文なのです。読みたい記事はたくさんあるのに、読めない・・・。その点を無視すれば非の打ち所がなく満点です。

JAPANESE BAMBOO BASKETS(英文版竹籠の美 世界を魅了する日本の竹芸術)
監修:諸山正則 
講談社インターナショナル

諸山 正則/Masanori Moroyama: 英文版 竹籠の美 - Japanese Bamboo Baskets

技術の本ではなく美術の本です。竹工芸の世界を知らない方がご覧になると目から鱗が落ちるほどの驚きがあると思います。
巻頭の序文にはロイド・コッツェン氏が書かれています。また、初代田辺竹雲斎氏や飯塚ろうかん斎氏などの解説記事、人間国宝の勝城蒼鳳氏、三代田辺竹雲斎氏と小竹氏、生野徳三氏の芸術論や修業時代の話などがインタビュー形式の記事が掲載されています。このあたりが英文であり辛いところです。もともと、監修、著者、撮影も日本人で、それを英語に翻訳されたようです。日本語版があるならそちらを買えばよかったと思いました。

しかし、写真の美しさ、素晴らしさは、もう言うことはありません。ぜひご覧頂きたい。写真に添えられている解説も詳しく書かれています。英語が読める方は本当に楽しめると思います。
取り上げられている作品は74作品。作家は39人。以下に紹介します。漢字がわからない方もいらっしゃるのでアルファベットで失礼します。横の数字は紹介作品数です。(インターネット上で作家の作品が紹介されているのを私が確認している場合はリンクを貼りました。)
Iizuka HosaiⅡ  2
Iizuka Rokansai  12
Hayakawa ShokosaiⅠ 2
Hayakawa ShokosaiⅢ 3
Sato Chikuyusai     1
Tanabe ChikuunsaiⅠ 4
Maeda ChikubosaiⅠ  3
Tanabe ChikuunsaiⅡ 4
sakaguchi Sounsai   2
Hayakawa ShokosaiⅣ 1
Maeda ChikubosaiⅡ  2
Yamamoto Shoen      1
Iizuka Shounsai     8
Tanaka Kosai        1
Higashi Takesonosai 1
Oda Koyo            1
Suemura Shobun      1
Hayakawa ShokosaiⅤ 2
Katsushiro Soho     2
Fujinuma Noboru     1
Abe Motoshi         1
Tanaka Kyokusho     1
Yanagishita Shoho   1
Iki Toshie          1
Shono Tokuzo        1
Tanabe ChikuunsaiⅢ 1
Tanabe Yota         2
Tanabe Shochiku     1
Minoura Chikuho     1
Tanioka Shigeo      1
Honma Kazuaki       2
Torii Ippo          1
Honma Hideaki       1
Morigami Jin        1
Yamaguchi Ryuun     1
Honda Shoryu        1
Uematsu Chikuyu     1
Yonezawa Jiro       1
Hiroi Yasushi       1

ざっと見ると飯塚家と田辺家の作品が多いようですね。


過去の関連記事

ロイド・コッツェン

前田竹房斎

田辺竹雲斎

勝城蒼鳳、早川尚古斎

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竹細工のカタログのような本

 『竹の種類選びから楽しめる「竹のクラフト」完全教本』という言葉に惹かれて購入したのがこの本です。

 : 竹細工―自然素材で作る 竹の種類選びから楽しめる「竹クラフト」完全教本 (自然素材で作る)

竹細工―自然素材で作る 竹の種類選びから楽しめる「竹クラフト」完全教本 (自然素材で作る) (誠文堂新光社)

 通販のため、内容が確かめられないのが辛いところでした。パラパラとページをめくってみると、私が想像していたのとは随分と違った本でした。
 しかし、とても驚きました。なんとネットでお世話になっている方やお店でお目にかかって言葉を交わしたことのある方が沢山登場されていることでした。「あれ?この人が載っている。えっ!この人も」という感じでした。
 
 本の構成は竹で動物を作っている人や籠や竹とんぼなど、作家別に色々な竹細工が紹介されていました。カタログのようで、見ているだけでも楽しくなります。そして寸法などはありませんが、作り方の概要が掲載されたりもしていて挑戦したくなります。
 巻末には竹細工の基礎知識やコラムなどの読み物があります。基礎知識には竹細工の道具についてやヒゴ等の材料の作り方、竹の切り出し方などの記事があります。図解は少ないですが、ポイントを抑えたわかりやすい解説だと思います。

さて、この本に登場されている方のうち、ネットやお店で会った人たちを紹介します。
紹介するのは本に登場する順です。(リンクは基本的にここでの紹介記事です)
ひだまり工房 

 かわいい動物等の作品が紹介されています。カモノハシの作り方も掲載されていました。

竹工房オンセ 
 作品紹介だけではなく、基礎知識で道具のことの監修や、コラムの執筆もされています。

竹巧彩 
九州物産展に行った時にお店におじゃました。本では作品紹介の他、基礎知識で竹の種類を監修されています。

水俣のカゴ屋さん
 なんと、作品紹介には登場されませんでしたが、「伐採から保存まで基本加工マニュアル」という記事を水俣のカゴ屋さんが監修しておられました。
 竹の選び方(年数に見方)、切り出し方、洗い方、油抜き、保存方法を解説していてわかりやすいものでした。

本の最後には、竹のギャラリーなどの紹介も載っていました。その中で今回は1つだけ紹介します。

岩出山町竹工芸館
しの竹の作品の展示館です。ここで紹介させいただいた中根さんが活躍されているのも岩出山でした。

思っていたような本ではありませんでしたが、とても身近に感じて楽しく読めました。それから、以前から気になっていたバランス竹とんぼについても紹介もあり作れそうな気にもなってきました。そのうち挑戦したいなぁ・・・。


関連記事

この本にはネットの記事や監修者名の無断使用の記事がありました(コメント参照)。以下、関連記事です。

 

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「樹と竹」図録入手

 第20回バスケタリー展に行った時に「樹と竹-列島の文化、北から南から-」という本が販売されていたので、購入しました。面白かったので紹介します。
 この本は、福島県立博物館と鹿児島県立歴史資料センター黎明館の共同企画展の図録です。福島県立博物館が発行したものです。
 この企画のねらいは、日本の文化というのは1つではなく、複数の文化が存在していることを民具を通して紹介しています。日本の文化というのは南と北と中の3つに大きくわけられて一般的に中の文化が日本の文化とされています。しかし、東北地方ではアイヌの影響を受け樹木を利用民具が多く残されています。一方、九州地方は、東南アジアなどの影響を受け竹を利用した民具が多く残されてた地域です。東南アジアの竹の民具やアイヌや東北アジアの樹皮を使った民具を合わせて紹介しています。この民具の類似というアプローチから日本人のルーツを考えるという企画展だったようです。
 私は図録のみですが、興味深いものがありました。南は竹を編み道具として使っていますが、竹のない北の文化では樹皮を編んで籠を作ったりしているのです。籠の編み方などは先人の知恵と日頃から考えていますが、どこへ行っても、どんな素材を使おうと同じようなもの、使い方があることが不思議です。しかし、技術のみが単純に伝えられていったと考えるよりも、この企画展が示しているように南方や北方からさまざまな文化を持った人が渡ってきて在来のものと融合していったと考えると納得できるようにも思います。
 また、竹にまつわる歴史を深めていくと竹製品については差別問題とも絡んでくる部分もあります。巻末の「論考」で述べられている論文に「「箕」から見た列島の文化-アジアとの比較の視座から-」でも触れられています。そこで参考文献として紹介されている「竹の民俗誌」(沖浦和光 岩波書店)を以前読んだことがあります。竹というものをさまざまな角度から見ていくと広く深いそして明さと暗さをもった世界が広がっていることをとても感じます。
 各論文については深く読めていませんので、これから読みたいと思っています。
 関心のある方は福島県立博物館で購入できるようですので、以下にアドレス等を紹介しておきます。
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福島県立博物館
http://www.general-museum.fks.ed.jp/

企画展 
  樹と竹-列島の文化、北から南から-
http://www.general-museum.fks.ed.jp/kikakuten/190721_kitotake/kitotake.html

出版図書
http://www.general-museum.fks.ed.jp/tosho/tosho.html

博物館だより85号
http://www.general-museum.fks.ed.jp/cgi-bin/format_data/down.cgi?filename=00466

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